「夫が話を聞いてくれない…」“会話レス夫婦”にならないために絶対やってはいけないこと
夫に話を聞く態度を改めてほしい場合の伝え方
話がズレてしまったので元に戻しますと、「もう旦那と話したくない」「嫁と口を聞きたくない」という場合じゃなければ、夫婦間の会話の少なさを改善できる余地はまだあります。 前述したように、「自分は話をちゃんと聞いている」と思い込んでる男性は多いので、僕の妻のような言い方をしてみるといいかもしれません。 スマホばかり見て人の話を聞く態度じゃない夫への指摘だったら、次のようなアレンジになります。 「大事な話があるんだけど今ちょっといいかな? 私が話しかけたとき、いつもあなたはスマホを見て目も合わせてくれず返事しかしてくれないから、ないがしろにされてるようで悲しい。私も話しかけるときは『今ちょっといいかな?』って聞くから、もうちょっと話を聞く姿勢にしてもらえないかな?」 夫婦関係が破綻していなければ、このように伝えることによって、思い直してくれる旦那さんはきっといるのではないでしょうか。 この言い方だったら、「話を聞く態度」のことを言っているのであって、話を聞いてないことを責めてはいないですよね。 本人は、ちゃんと話を聞いていると思っているので、そこを指摘されたらカチンと来てしまいます。
真実ではなく、事実に目を向けて話すことの重要性
人間の認識って案外適当なもので、話を聞かずに決めつけてることってかなり多いんですよ。 今回のお話を例に出すと、「スマホばかり見て話聞いてくれない夫=私にも子どもにも興味がない男」「スマホ見てるときに話しかけてくる妻=自由な時間を邪魔する女」みたいな。 大人気漫画「ミステリと言う勿れ」で、主人公である久能整が言うように、真実は人の数だけあります。 妻には妻の言い分や主張があり、夫には夫の言い分や主張がある。 そしてどちらも本気でそう思っているので、両者からするとその言い分や主張は真実になるですが、事実は一つなんですよ。 それは、「人の話を聞く態度じゃない」という事実です。 何が言いたいかと言うと、事実に目を向けなかったばかりに、すれ違いを起こして夫婦仲が悪くなるなんてあまりにも悲しいじゃないですか。 今起こっている事実で何が問題か、どんな気持ちになっているかを伝えることによって、分かってもらえることって多いんですよ。 でも、自分の言い分や主張を真実として指摘してしまうから、食い違いが起こり、やがて「もう聞きたくない」「もう話したくない」となってしまうんですよね。 なので、「うちの家庭はもう破綻している」と思っていても、相手はそう思ってないかもしれないし、むしろ円満だと思っている可能性すらある。 そういった理由から、決めつけずに、事実に目を向けた話し合いをしてみましょう。 それは、今回お話した内容に限らずです。大問題と思っていたことが、案外すんなり解決することもありますよ。
藤本シゲユキ Profile
悲恋改善アドバイザー改め、リアライフカウンセラー 京都府出身。17歳から29歳までギタリストとして、バンド漬けの日々を送るが、30歳を迎える前に以前から興味があったホスト業界に転身する。