クエスト感がスゴイ灯台ベスト5!秘境度、灯台のフォルム、海の風景のどれもがすばらしい
起伏の急な山道を歩いてようやくたどり着くと、みごとなフォルムの灯台があり、美しい海の風景が広がる。それまでの苦労が報われる瞬間です。 一番のオススメは【小佐木島灯台と、その向こうに見える瀬戸内海の風景】 この2年間で、約100カ所の灯台に行ったので、その中から“クエスト感”を存分に楽しめる5つの灯台を紹介しましょう。 小佐木島灯台:いつまでも見ていたい瀬戸内海のおだやかさ 濤波岐埼灯台:荒々しい海とシャープな姿の対比が美しい 紀伊日ノ御埼灯台:空襲を受けた初代跡地がいまでも森の中にひっそりと 特牛灯台:一人静かに夕日を眺めるなら 釣島鼻灯台:高難度の山道がもたらす達成感
■ 【小佐木島灯台】いつまでも見ていたい瀬戸内海のおだやかさ 小佐木島灯台(こさぎじまとうだい、広島県三原市)に行くときの最大の課題は、小佐木島まで行く船便です。山陽新幹線三原駅の近くにある三原港から小佐木島に行く船は1日に行きが4便、帰りが3便ありますが、ちょうどいい滞在時間になる便の組み合わせはほぼ一択です。 船をおりたら島を周回する舗装道路を半周し、以前海水浴場だったところで道を外れます。砂浜のはずれまで行くと、山をのぼっていく階段があります。 右側は急峻な崖が海面まで続いています。 港から20分ぐらい歩いて、小佐木島灯台に到着しました。建設されたのは1894年(明治27年)と、すでに130年も現役稼働しています。 石造りの灯塔は背が低いけど、明治時代前半の灯台らしく、きめ細やかで上品なデザインで、見飽きません。最近塗り直したようで、青空を背景とした本体と外壁がまぶしいです。 灯台の反対側には、瀬戸内海特有の穏やかな海面が広がっています。小佐木島の北側は、この付近には珍しく、潮流が比較的穏やかです。 聞こえるのは、風の音とかすかな波音。だれにもじゃまされない、心地よい時間を味わってください。 もっと詳しくは 難易度ちょうどよし、形よし、景色よしの小佐木島灯台、もしかしてベストワン? 小佐木島自体も魅力的だ