【ボートレース】<クイーンズクライマックスへの道>調整力アップで急成長の刑部亜里紗「目の前のレースをがむしゃらに」
ボートレース蒲郡のプレミアムG1「第13回クイーンズクライマックス」(QC)は12月28日から31日まで開催される(QCシリーズは同26~31日)。近況、めきめきと力をつけてきたのが浜名湖のフレッシュルーキー・刑部亜里紗(27)=静岡=だ。8月の福岡・レディースチャンピオンにも出場予定で台風の目となるか。 今月12日の三国・ヴィーナスシリーズの優勝戦。刑部は1号艇だったが、海野ゆかりの4カドまくりを浴びて4着。デビュー初Vを逃した。「三国はもっと出せたと思うし、課題は多いですね」と振り返った。 今年5月以降の勝率は6・10で初A1も狙える位置にいる。昨年11月の三国・ヴィーナスシリーズでの初優出を含め、すでに4度も優出。そのうち3度が三国というのは単なる偶然だろう。実力的に初Vは時間の問題だ。調整力が上向いてきたことで、好結果を残せるようになってきた。 5月末から6月始めにかけて開催された浜名湖・一般戦では複勝率21%のエンジンと同20%のボートながら、強力男子を相手に優出4着と踏ん張った。次節でそのエンジンを引き当てた通算32Vの強豪・塩田北斗がノーハンマーで優勝。「それを聞いて自信になりました」と刑部は笑った。 今年の前半戦を終わって獲得賞金は約1070万円。昨年の賞金(約1487万円)を超えることは確実だ。8月には福岡・レディースチャンピオンでG1デビューを果たす。今後の活躍次第ではQC出場も夢ではないが、「目標はありません。立てないようにしてるんです。目の前のレースをがむしゃらに頑張るだけです」と一走入魂を貫く。 次節は7月8日から始まる浜名湖・ヴィーナスシリーズ第8戦。まずはそこに全力投球だ。
報知新聞社