アーメイさんの台北ドーム公演を無断でライブ配信 立法委員が謝罪/台湾
(台北中央社)人気歌手、アーメイ(張恵妹)さんの台北ドーム公演を無断でライブ配信したとして、与党・民進党の陳瑩立法委員(国会議員)が30日、自身のフェイスブックで謝罪した。アーメイさんやマネジメント会社、アーメイさんの全てのファンに対し、「自身の軽率な行為を深く深くおわびする」とした。 陳氏は29日、アーメイさんが台北ドームで開いたコンサートを観覧し、約20分間にわたってコンサートの模様を自身のフェイスブックでライブ配信したとされる。この行為に対し、インターネット上で批判の声が噴出した。同公演の禁止事項には「ライブ配信」が明記されていた。 陳氏は30日、フェイスブックに謝罪文を投稿。「アーメイはデビュー以来、ずっと大好きな歌手」だとつづり、同じく東部・台東の出身者として、台東の名物でもある熱気球の演出を目にして「この上なく感動、興奮し、何も考えずにライブ配信をしてしまった」と説明した。その上で、同日朝にはアーメイの兄に電話で謝罪したと明かした。 最後には「アーメイは台東の誇りで、台湾原住民(先住民)の誇り」だとたたえ、「アーメイ、愛してる」とハートマークを添えて投稿を締めくくった。 アーメイさんは台湾原住民族プユマ族出身で、台東県生まれ。陳氏も同じく台東県生まれのプユマ族で、2004年に平地原住民選挙区で立法委員に初当選を果たした。現在通算5期目を務めている。台東県では毎年、台湾国際バルーンフェスティバル(台湾国際熱気球嘉年華)が開かれている。 (編集:名切千絵)