いきものがかり 武道館で原点「路上ライブ」2人だけの異例舞台も…最後に大サプライズ!小田和正に震える
男女ユニット「いきものがかり」が2日、東京・九段下の日本武道館でライブを開催した。2021年に山下穂尊さんが脱退し、2人体制になってから最大のステージ。約1万2000人の前で代表曲「ありがとう」など全20曲を披露した。 【写真】幻想的な「路上」――。日本武道館で異例ライブを行った「いきものがかり」 テーマは「路上ライブ」。枯れ木やベンチや生け垣――。屋外をイメージしたステージに2人が登場すると、拍手に包まれた。水野良樹(41)のピアノ伴奏に合わせ、ボーカルの吉岡聖恵(40)が新曲「会いたい」を歌唱しライブがスタート。通常とは異なるサポートメンバーをいれない2人だけの舞台を作り上げた。 ドラムやベースがいないからこその工夫もあった。水野がドラム音を奏でる機材で観客をあおり、手拍子を“公開録音”。編曲者にその場で音源を渡し、そのリズムに合わせてギターを奏でて「夏空グラフィティ」を演奏。水野は「2人だけでやっていると、みなさんの声や手拍子が励みになります」と笑顔。吉岡も「見ての通り、今日のリーダー(水野)は忙しいです」と語った。 弾き語りが中心となった今回のライブは原点回帰の思いもこめられている。1999年11月3に結成し、地元の神奈川県海老名市や厚木市で路上ライブを重ねてきた。きょう3日が結成25周年の節目。水野は「路上ライブは戻ってくる場所でもあり、前に進む場所でもある。みなさんがいることが、僕たちが前に進んでいく力です」。吉岡も「きょうは来てくれてありがとう。タンバリンケースやギターを持って路上で歌ってた頃には想像もしなかった景色です。ここからまた、新たな一歩を踏み出せます」と360度を包む観客に何度も手を振りながら感謝の気持ちを伝えた。 アンコールにはサプライズが待っていた。水野の呼び込みで歌手の小田和正(77)が登場。「お待たせしました!」と声を張り上げ2人に花束を手渡した。小田が2人のメジャーデビュー曲「SAKURA」を気に入りラジオで紹介したことがきっかけで、小田の恒例ライブ「クリスマスの約束」でコラボをしたことがある間柄。緊張のあまりに水野のピアノ伴奏と歌唱がズレてしまい歌い直すハプニングもあったが、同曲とオフコースの「君住む街へ」の2曲を歌唱し沸かせた。また来年夏にアリーナツアーを開催することも発表された。(吉澤 塁)