【バスケ日本代表】ブラジルの徹底した“河村封じ” パリ五輪3連敗も目覚ましい進歩を見せた日本代表に敬意を【石崎巧の目】
「層の薄さ」が新たな課題に
ブラジルの長けた戦略眼に一歩及ばなかった日本代表だが、やはり一番の無念は「フェイスガードで負けた」ことだ。 それは河村の凄さを象徴する一方で、それ以外の選手を軽んじられてしまったという解釈ができてしまう。 チームの戦術的構成によって特定の選手にボールを持つ機会、プレーする時間が集中していくことは避けられず、まだ十分に持てる力を発揮していない選手もいるはずだが、これは日本が新たに向き合っていくべき大きな課題だろう。 とはいえ、世界の強豪を相手に具体的な課題を持ち帰るなど今までは考えられなかった。 オリンピックで対等な勝負をする姿はバスケットボールに携わる人々にたくさんの自信を与えてくれた。 目覚ましい進歩を続ける日本代表に敬意を表しながら、4年後のロサンゼルスを待ち侘びる。 (元日本代表・石崎巧)
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