折りたたみ式ミニベロでキャンプは可能!? 旅自転車の新たなスタイルを考える“バイクパッキング”を試してみた
●旅自転車の新しい形を折り畳み自転車でも
「バイクパッキング」とは、自転車に装着したラゲッジにギアを詰め込んで、ツーリングやキャンプを楽しむ自転車遊びの新しいスタイルのこと。 【画像】これが新自転車ツーリズム“バイクパッキング”のスタイルです(23枚) 日本のサイクルツーリズムには“ランドナー”という伝統的なスタイルがありますが、バイクパッキングは手持ちの自転車でとりあえず始められる気軽な自転車旅のカルチャーとして確立されつつあります。
そんなバイクパッキングですが、ランドナーのような頑丈なキャリアや左右に振り分けたパニアバッグが必要ないなら、折りたたみのミニベロでもできるはず。 ということで、愛車BROMPTON(ブロンプトン)にバイクパッキング化改修を施し、秋のソロキャンプに出かけました。
●往復何kmくらいのツーリングができる?
今回の旅の相棒のブロンプトンは、16インチのホイールを装備した折りたたみ自転車(フォールディングバイク)。 ランドナーやグラベルバイク、クロスバイクなどいわゆる“フルサイズ”の自転車に比べると長距離走行は得意とはいえません。ですが、健脚とは程遠い筆者でも片道30~50km程度の行程なら無理なく楽しめました。
BROMPTONはフレームの前方にアタッチメントがあり、ワンタッチで着脱できるバッグをラインアップしています。重い荷物を積んでもハンドリングに影響しにくいので、大型のフロントバッグをメインのラゲッジとしました。 そして、バイクパッキングのシンボルともいえるのが「大型サドルバッグ」。サドルとシートピラーを使って固定するラゲッジで、筆者は容量14リットルの大型モデルを愛用。 貴重品や雨具、車載工具のほか、さっと羽織れるジャケットを入れるのに便利ですが、なんと外すとバックパックとしても使えるので、買い出しやキャンプ地での活動にもぴったりなんです。
●ギアは快適性を重視。UL系じゃなくても大丈夫
自転車旅というと軽量に特化したUL系(ウルトラライト)のギアを連想しますが、とりあえずは手持ちの道具で始めてみます。 それに、UL系は軽量性と引き換えに耐久性や居住性を削っているものも少なくないので、筆者は「必要か不必要か」を熟考し荷物を減らすことで軽量化を目指しています。