参加少なく中止続いた町内対抗ソフトボール大会、条件緩和で一転して盛況/京都・福知山市
自分が住む地域や所属する企業などでチームをつくり、親睦を深めながら優勝をめざす「全町内対抗ソフトボール大会」が、京都府福知山市の長田野グラウンドで開かれた。参加チーム数の減少で中止が続いていたが、条件を緩和したところ12チーム、約140人が集結。4年ぶりの大会は大いに盛り上がった。 スポーツを通じて地域の絆や団結力を強めることを目的に、市と市スポーツ協会主催、福知山ソフトボール協会主管で毎年開いていて、今回で57回目を迎えた。 過去には自治会対抗形式で20チーム以上が参加したこともあったが、時代の流れとともに参加数が減少。少しずつ出場条件を緩和してきたが、2020年の前回大会は4チームにまで落ち込み、21~23年は1、2チームしか応募がなく、中止を余儀なくされた。 この状況を打開しようと、今年はこれまで居住地小学校区内でのチーム結成に限っていたが、在勤、在学地でも可能にするなど、さらに参加条件を緩和。すると職場の同僚などでつくるチームから応募が増え、計12チームが参加した。 予想を超えるチーム数の参加があったことから、大会当日の18日は時間の都合上、6チームずつを北ゾーンと南ゾーンの2グループに分けてトーナメント戦をした。 選手たちは暑さにも負けず気合十分で、大きな声を出しながら元気よくプレー。外野手の頭上を超える長打、鋭い打球をキャッチする好守備などのファインプレーが飛び出すと、選手同士でたたえ合った。 市文化・スポーツ振興課は「久しぶりに開催でき、楽しんでもらえて良かった。人が集まらず中止が続いていた行事でも、ただ待っているだけではなく、やり方を少し変えるだけで参加してもらえることが分かった。今後の行事などに生かしていきたい」としている。