「GⅠで休み明けの馬は本当に走るのか」データで検証 前走GⅠ勝ち馬は複勝率77.8%で前走海外組は大苦戦
GⅠで休み明けの馬は走るのか?
今週末は東京芝2000mでGⅠ・天皇賞(秋)が開催される。三冠牝馬のリバティアイランド、GⅠ・3勝馬ドウデュース、C.ルメール騎手とのコンビでGⅠ獲りに挑むレーベンスティールなど、秋の盾をかけた伝統の一戦に豪華メンバーが集結した。 【天皇賞(秋)2024 推奨馬】勝率50%&複勝率90%の鉄板データに該当! 実力と爆発力はメンバーNo.1(SPAIA) なかでもリバティアイランドは前走のドバイシーマクラシックから約7ヶ月ぶりの実戦となる。ここで「GⅠにおいて、休み明けの馬は好走するのか」という疑問が生じる。 かつて、休み明けは割引要素だったが、最近は数ヶ月の休養からGⅠへ直行するケースが増えてきた。この背景には外厩の発展など、仕上げ技術の向上がある。 そこで今回は、「GⅠで休み明けの馬は本当に好走するのか?」をテーマにデータ分析を行う。なお、本記事での休み明けの定義は、「前走からの間隔が中16週以上(=約4ヶ月)」とする(参照するデータは2019年1月1日~2024年10月20日のGⅠレース)。
休み明けは割引にならない!
<GⅠレース 出走間隔別成績> 中15週以内【127-133-134-1824】 勝率5.7%/連対率11.7%/複勝率17.8%/単回収率62%/複回収率68% 中16週以上【19-14-11-105】 勝率12.8%/連対率22.1%/複勝率29.5%/単回収率90%/複回収率59% 「GⅠで休み明けの馬は本当に好走するのか?」この疑問の答えを探すべく、この章では「中15週以内」の馬と「中16週以上」の馬の成績を比較する。 結論から述べると休み明けの馬はGⅠで好走する。上記のように、中16週以上の馬は、中15週以内の馬に比べて、勝率、連対率、複勝率で上回り、単回収率も高い。 ここ2年は特に休み明けの馬の活躍が顕著で、2023年【3-5-2-15】複勝率40.0%、2024年【3-1-1-11】同31.3%となっている。休み明けはもうトレンドといっていい。 冒頭でも述べた通り、外厩や調教技術の発展により、休み明けでも高いパフォーマンスを発揮しやすくなった。休み明けはもはや減点材料ではなく、フレッシュな状態でレースに挑めるという点で加点材料なのだ。