不倫でも代表続投“6割容認” 国民民主はどこにむかうか?【JNN世論調査解説】
■支持率が2位に浮上の国民民主 不倫発覚しても「代表続投容認」が57% 一方で、若者の支持率が高いのが国民民主党だ。とくに「18~29歳の男女」の政党支持率は国民民主党が1位で自民党を抜いている。さらに12月調査で目を引いたのは、国民民主結党以来、はじめて立憲民主の支持率を抜いた。 国民民主党は2018年の結党以来、玉木代表が「視力検査のようだ」と自虐的に話すほど支持率は低迷していたが、衆院選中のSNS効果、「103万円の壁」の引き上げなどを訴え、結党6年半でようやく結果が出始めた。 そうした最中の玉木代表の不倫発覚だったが政党支持率にさほど影響しておらず、「代表を続けて良い」との声が6割近くに上っている。女性でも“容認”の声が55%で変わりない。やはり代表としての資質を問題視するより、「103万円の壁」引き上げに期待を寄せている世論が多いということかもしれない。国民民主党の倫理委員会は、玉木氏に3月3日まで「3か月の役職停止」の処分を下した。結党以来、“党の顔”であり続けた玉木氏に代わる人もおらず、影響はどの程度広がるか。 ■他党からは“与党気取り” 国民民主はどこにむかうか?玉木氏の胸の内は… 国民民主党は今後どういう道を歩むのか。選択肢としては主に3つある。1つは自民、公明の連立に加わり、与党入りをめざすこと。2つめは、政策ごとに連携する相手を選ぶこと。3つめは、他の野党と連携して政権交代をめざすこと。 では、今のスタンスはどうかというと、玉木氏はこのように話す。 「野党から離れていないし、与党にも近づいていません。私達は各党等距離、あえて言えば、国民の皆さんに近距離でやっていきたいと思います」(11月28日 代議士会での挨拶) つまり政策によって、与党についたり野党についたりするという2番目の立場だ。世論調査の結果でも「政策ごとに連携する相手を選ぶ」が最も多く52%だった。国民民主党の支持層も、71%の人がこの立場を望んでいる。