新しいパート先では給料が“手渡し”です。「20万円以上」の現金を持ち帰るのが不安なのですが、小さな会社では「普通」なのでしょうか?
従業員側のメリット・デメリット
次に、従業員側の目線で「給与の現金手渡し」を考えてみましょう。 ■現金手渡しのメリット 従業員としては、給与を現金で受け取れば、わざわざ銀行に行って引き出す手間がかかりません。また預金から現金を引き出す場合、平日の遅い時間や土日祝日などは時間外手数料がかかることが多いため、その分の節約にもつながるでしょう。 ■手渡しのデメリット 逆に、家賃や水道光熱費を口座引き落としにしている人などは、手渡された給与を銀行に預けにいく手間がかかります。また、給料日に多額の現金を持ち歩くことになるため、紛失したりひったくりに遭ったりしたときの損害が大きくなるでしょう。 給与額が比較的少ない人は現金手渡し、給与が多額の人は口座振込に、それぞれメリットが大きいのかもしれません。
まとめ
給与の現金支払いは労働基準法にかなった方法ですが、現在は少数派になっています。現金手渡しにはメリットもデメリットもありますが、従業員が口座振替を望んでいる場合は、合理的な理由とともに会社に伝えてみれば、状況が変わる可能性があるでしょう。 出典 e-Gov法令検索 労働基準法 e-Gov法令検索 労働基準法施行規則 執筆者:橋本典子 特定社会保険労務士・FP1級技能士
ファイナンシャルフィールド編集部