阪神藤浪と日ハム佑ちゃん。共に復活を目指す崖っぷちの2人の甲子園優勝投手は沖縄対決に何を見せて何を感じたのか?
藤浪は「ある程度よかったが、もう少しストライク先行で、フォークや遅いボールを試せれば」と次なる課題を自らに課した。 ダルビッシュは「藤浪くんには毎試合チームから『最低3個は四球を出さないといけない』みたいな逆の発想のノルマ出して欲しいなぁ。 そのかわり最低8個は三振取れみたいな。 もっと楽しく投げられそう」という面白い提案をつぶやいた。 抜け球やコントロール制御に神経を使いすぎて、本来の藤浪の良さを見失うな、との激励だろう。 2人の甲子園優勝投手は、それぞれが挑戦している新しいスタイルの第一歩をまるで互いに確認しあうかのように沖縄のマウンドに刻んだ。進んでいる方向は間違っていない。シーズン後には、互いに”あのときの対決がすべてのスタートだった”と笑って沖縄・宜野座の青い空と太陽の光を振り返ることになるのかもしれない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)