【40代・50代の肝臓のトリセツ】痩せる食事はコレだ!動物性タンパク質を積極的にとる&大豆製品もプラスしてさらにタンパク質摂取を強化
肝臓に蓄積した余分な脂肪は「痩せられない原因」のひとつ。脂肪を落として、スリムなボディを目指すために重要なのは、糖質を減らすこと。そしてもうひとつ、タンパク質を積極的にとること。痩せるためになぜタンパク質が重要なのか、肝臓の専門医であり、メタボリックシンドロームや糖尿病など生活習慣病の予防と治療を目的とした診察を長年続けている栗原毅さんに詳しく教えてもらった。
筋肉の材料になるのはタンパク質
以前は、肝臓が悪い人…というと、大酒飲みの男性というイメージがあったようだが、最近ではどうやら、更年期世代の女性にも、余分な脂肪が蓄積した「脂肪肝」の人が多いということがわかってきた。そして、それが肥満の原因になっていることも多いのだとか。 というのも、この年代の女性はおにぎりや菓子パン、うどんなどで、食事を簡単にすませてしまうという人が多く、こうした食品には糖質が多く含まれているため、糖質の過剰摂取になりやすいからだ。 また、こうした糖質に偏った食品を多く食べていると、どうしても「タンパク質」不足に陥りやすいという点も問題だ。なぜなら、タンパク質が不足すると、筋肉が衰えて基礎代謝がダウン。脂肪が燃えにくい体になって、どんどん太りやすい体質になってしまう。 さらに、タンパク質は筋肉や肌、髪、など、体のあらゆる部分を構成する材料になる成分。不足すると、肌や髪のトラブルにつながる。タンパク質を積極的にとることで筋肉量が増えると、基礎代謝が上がって、脂肪が燃えやすい体になると同時に、肌や髪も健康になる。 実は肝臓ではこうしたタンパク質の代謝も行っており、食べ物から摂取したタンパク質から「アルブミン」と呼ばれる成分を作っている。このアルブミン値が低いとタンパク質不足と診断される。 ところで、筋肉量を増やすには、食事だけではなく運動もとても大切だが、アルブミン値が低い状態で筋トレをしても効果が上がらないばかりか、逆効果になってしまう。健康診断の肝臓機能の検査結果では、このアルブミンの数値も示されるので、ぜひチェックして!