〆はそばでも美味い! 極上「ねぎま鍋」の作り方
“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南! 料理初心者男子でもデキる・モテる簡単レシピ
江戸料理の趣を今に伝える「ねぎま鍋」
正月早々バタバタとあわただしい時は、鍋もので簡単に済ませることも多いんですが、なにか冬にぴったりのお鍋を教えてくれませんか? 「じゃあ、ねぎま鍋がいいんじゃない」と野本やすゆきさん。「ねぎま鍋」って? 「マグロとねぎを醤油で煮た、江戸発祥の庶民の味です。現在トロと呼ばれる油の多い部分は、当時、お客には出せない部位だったんですよ。赤味の部分はヅケにて寿司にしましたが、トロは保存に適さないため、加熱することが多かったんですね。そこでこの脂身を食べる工夫として、ねぎと醤油で一緒に火を通した『ねぎま鍋』が生まれたというわけです」 な~るほど~。ちょうどマグロを柵(さく)で買ったところでした。 「それに、ぼくの『ねぎま鍋」は〆が蕎麦なんです。マグロの出汁が出て美味いですよ」 それは期待しちゃいます!
「ねぎま鍋」と作ってみよう! と言っても、今回ものすごく簡単なので、あっという間に終わってしまいます。
まずは「ねぎま鍋」の隠れた主役であるねぎを切りましょう。多めがいいのでひとり1本はマストです。
白い部分は3~4センチに、青い部分は火が通りやすいようにザクザクと斜め切りにします。
次にマグロも食べやすいサイズに切っておきます。
おそらく唯一と言ってよい今回のポイントは「思い切ってトロの柵を買う!」です。この時期、高いんですが、そこは頑張っていただきたい。筋が入っていても煮えれば柔らかくなりますので、そこはお気になさらずに。
次に鍋に出汁を張り、醤油とみりんを加えます。超シンプルなスープですね。