「爆発」で混乱の宮崎空港 3日朝から運航を再開へ アメリカ製「不発弾」がなぜ?
日テレNEWS NNN
2日、宮崎空港の滑走路のすぐそばで爆発が起き、終日、飛行機の発着を見合わせ、混乱もみられました。爆発したのは、アメリカ製の不発弾でした。 ◇ 2日夜、羽田空港で出会った旅行帰りの親子に話を聞きました。 宮崎から旅行帰り 「宮崎空港から帰るつもりだったが、鹿児島に急きょ変更して帰ってきた」 本来なら、飛行機で1本のところ…。
宮崎から旅行帰りの人 「特急で宮崎駅から国分駅まで行って、そこから急いでバスに乗り換えて鹿児島空港まで行きました」 そしてようやく羽田へ。予定より4時間近く遅れての到着でした。 宮崎から旅行帰りの人 「(専門学校の)授業が午後6時からあった。それに間に合わなくて…」 ──ニュース見たときどう思った? 宮崎から旅行帰りの人 「えーー!って。最初あたふたして」 2人の予定を大きく狂わせたのが、空港に開いた大きな穴でした。
午前8時前の宮崎空港。飛行機が滑走路を走っていきます。その約1分後、突如、爆発が発生。煙は、飛行機の高さを優に超え、勢いよく噴き出しました。タイミング次第では、飛行機をも巻き込みかねなかった爆発。 現場は滑走路につながる「誘導路」で、コンクリートの地面は大きく陥没。周辺に破片が散らばっているのがわかります。 国土交通省宮崎空港事務所によると、穴の大きさは直径が約7メートル、深さが約1メートルだということです。
当時、機内で離陸待ちだったという乗客は… 機内にいた乗客 「アナウンスがあって『滑走路に異常が起きているので、それを点検しています』と」 ──乗客はどんな様子だった? 機内にいた乗客 「私もなんですけど、あぜんと」
この爆発で滑走路は閉鎖となり全便が欠航。受付カウンターの前に長蛇の列ができ、朝の空港は騒然となりました。 仕事で大阪へ行く予定 「会議に行けないのが困ってます」 東京へ帰る予定 「早く東京に帰って、夜に予定があったので急ぎたいなと」 ◇ 発生から約6時間後には、陥没の原因を調べるため自衛隊が現場に入りました。 約6000人に影響が出た爆発。その原因は… 宮崎空港事務所 「不発弾によるものと判明しました。米国製の500ポンド爆弾」 爆発したのは、500ポンド(約230キロ)の不発弾です。ただ、なぜ空港に不発弾があったのか。 実は宮崎空港は、旧日本軍の軍事基地として戦時中に建設。そのため何度も空襲の被害にあっていました。