「健康な人を病から遠ざける方法の1つに“美容”がある」YA-MAN(ヤーマン)と東大が共同開発した新技術の可能性
ーCERTECはリバースエイジングを叶える技術とのことですが、リバースエイジングとは何でしょうか。 佐藤: 一般的には老化とはもとに戻せない生理現象と認識されていますが、ここ5年で老化の研究は飛躍的に進化し、老化現象はもとに戻せる可能性があるということがわかってきました。これがリバースエイジングの概念の背景にあります。 皮膚の老化メカニズムについて説明しましょう。 皮膚の細胞はある程度成長すると分裂が止まり、老化細胞としてその場に留まります。この老化細胞が蓄積されることで老化が進行するのです。 このメカニズムから、老化細胞を減らせば老化した状態をもとに戻せると考えられます。 また、老化細胞は有害物質を出して周りの細胞を老化させてしまいます。 こうしたことから、老化をもとに戻すには2つの方法が考えられます。
1つ目は、老化細胞からでる有害物質を早く排出させることです。リンパの流れをよくすることで、老化細胞をできるだけ早く排出できます。 CERTECの血流促進効果で老化細胞の排出が期待できます。 2つ目は、皮膚細胞の生まれ変わりを促進することです。CERTEC®により血流が改善し、新陳代謝が高まるため、その効果が期待できます。これにより、リバースエイジングの実現が可能と考えられています。
ー今回のCERTECの臨床試験では、リバースエイジング効果を科学的に測定したとのこと。どのように測定されたのでしょうか。 吉崎: 本試験は、30~59歳の健常な女性24名を対象に、ハーフフェイスでの効果比較を8週間かけて実施しました。 具体的には顔の半顔にはスキンケアとCERTECを搭載したデバイスを使用し、もう一方の半顔にはスキンケアのみで比較するというものです。 このハーフフェイスの手法は、肌質などの個人差のバイアスを限りなく減らして製品を評価するもっとも厳しい試験方法の一つといえます。 今回の臨床試験結果では、肌のハリ、ほうれい線、たるみの改善効果が示唆されました。日々継続してCERTECの技術を使用することが有用であると確信させる結果が得られ、リバースエイジングを実証する新たな技術として期待が持てるものとなりました。 今後も研究を続け、生活の向上に資するリバースエイジングのエビデンスを積み重ねていく必要があると感じています。