敦賀気比以外にも強豪多数の福井、今年は坂井、大野が4強入り【2024福井県の高校野球】
2024年も、あと1カ月あまりで終わろうとしている。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年福井県大会の結果 第55回明治神宮大会(神宮)で敦賀気比(北信越・福井)が4強の一角に入った。初戦、沖縄尚学(九州・沖縄)を大差で破り、準決勝では敗れはしたが、広島商(中国・広島)相手に延長11回の激戦を演じた。終盤に5点差を追いつくなど、粘り強い戦いが印象的だった。 その敦賀気比は5年連続のセンバツ出場が濃厚となっているように、福井では強さを誇っているが、決して突出した存在ではない。 今年の春は福井工大福井が優勝、夏は北陸が制した。ともに準優勝だった敦賀気比は、新チームになった秋を制したが、福井商、啓新など強豪がひしめく激戦区でもある。 夏までのチームでは坂井が躍進し、春は4強に入り、夏も8強入り。春4強入りは、2018年夏以来、6年ぶりとなる県4強入りでもあった。2017年夏には甲子園出場を手にしている公立校が復活を予感させた。 秋には若狭が北陸を破り、その若狭を破った大野が3位となり、16年ぶりに北信越大会に出場した。旧チームからレギュラーだった選手が多く、3投手の継投でしのぐ粘り強い戦いを演じた。21世紀枠の推薦校にも選ばれた公立校が、センバツ出場への望みをつないでいる。 来年もフレッシュなチームが登場するのだろうか。