中谷潤人がWBC総会から帰国 「WBCチャンピオン・アワード」の黄金像受け取る
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が13日、ゲスト参加した第62回WBC年次総会(8~14日、ドイツ・ハンブルク)から、羽田空港着の全日本空輸機で帰国した。 WBCのマウリシオ・スライマン会長(54)=メキシコ=から総会に出席した新王者に贈られる「WBCチャンピオン・アワード」の黄金像を受け取るなどした。「いろんな方とお会いできて、すごくすてきな時間だった。WBCのベルトはちっちゃい頃から見ていた。そのベルトを獲得できて、目標を達成することができて、総会に出させてもらえて、すごく幸せな時間でした」と笑顔で振り返った。 WBA世界スーパーウエルター級王者、WBO世界同級暫定王者、WBC世界ウエルター級休養王者のテレンス・クロフォード(37)=米国=とは、昨年10月のWBO総会以来の再会を果たした。クロフォードは中谷を覚えており、「引き続き頑張ってね」と激励されたという。 初の渡欧。ハンブルクを散策し、クリスマスシーズンの街並みやビートルズの銅像が立っている広場を訪れて写真を撮るなど気分転換にもなったようだ。 ハンブルクでもホテルの中のジムで、ランニングマシンを使って体を動かした。次戦は来年2月に日本で3度目の防衛戦が有力。「賞もいただけて、これを糧に次の目標達成に向けて良いパフォーマンスをできるようにやっていきたい」。来年は王座統一を目指して突き進む。 中谷は2月24日に東京・両国国技館で、初防衛を目指していた王者のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回TKO勝ちし、世界3階級制覇を達成。7月20日に両国国技館で、同級1位だったビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に1回KO勝ちし、初防衛に成功した。10月14日には東京・有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちし、2度目の防衛を果たした。中谷のプロ戦績は29戦29勝(22KO)。(尾﨑陽介)