「明けても暮れても」、「エネルギッシュに」…原英莉花が語った、来季米下部ツアー参戦への〝野望〟
昨年に続き米国ツアー参戦の夢は破れる
女子ゴルフでツアー通算5勝の原英莉花(25=NIPPON EXPRESSホールディングス)が12月15日、東京・新宿高島屋で行われたイベントに出席し、来季への抱負を熱く語った。 【みんなポカン】え…「来年の抱負を漢字一文字で」と言われて原英莉花が書いたまさかの一文字 原は先週9日(日本時間10日)まで米国・アラバマ州で行われた米ツアーの最終予選会(Qシリーズ)に参加し、4日目を終えて通算3オーバー。65位タイまでのカットラインに1打及ばず最終ラウンド進出を逃した帰国後のイベントだった。 世界最高峰の舞台である米国ツアーへの挑戦は原英莉花の夢でもあった。初挑戦となった昨年の予選会ではスコア誤記で失格となるアクシデントが発生。ゴルフルールに厳格な国際舞台の洗礼をうけ、彼女の挑戦は無念の形で幕を下ろした。挫折を乗り越え、今年の最終予選会に再び挑んだのが先週だった。この1年間、国内外でのトレーニングや試合を通じて腕を磨き、準備を整えて臨んだ挑戦だった。 原は残念な結果に終わったが、山下美夢有、岩井千怜、岩井明愛、吉田優利、馬場咲希の5名の日本人選手が最終予選会を通過。これで’25年の米LPGAツアーには古江彩佳、畑岡奈紗、笹生優花、西郷真央、渋野日向子、勝みなみ、西村優菜と『TOTOジャパンクラシック』で優勝した竹田麗央らに加えて今回の予選会を突破した5名が加わり、総勢13名の日本人選手が戦うことになった。 2年連続で残念な結果となった最終予選会について、原は次のようにふり返っていた。 「自分がやりたいことに挑戦しているので、疲れることなく集中してやった。やっぱり調子が上がってこなかったので不安と苦しさがあった」 だが、今回予選会が行われた米アラバマ州マグノリアグローブGCの印象については、 「やっぱり、のびのびとした感じがあって、コース自体もやっぱり狭いところを攻めていったほうがプラスになる。チャレンジしていったほうがご褒美があるようなコース設計が多い気がする」 と、語った。国内メジャー3勝の原だけあって米ツアーのコースは魅力的に感じている様子だ。だからこそ、予選会敗退後すぐに下部ツアー参戦を明言した。夢の舞台に向け、一段ずつ上る覚悟で挑むつもりだ。 ◆来年の抱負は「E」 〝勝負服〟でもあるウェアのコーディネートについても彼女なりのこだわりがあった。ごちゃごちゃしがちなカラーリングも「3色以内でおさめたい」らしい。「ネイビーと白の組み合わせが引き締まる」ということで、最終日の勝負服はこの色が多いという。 逆に嫌いな色は「赤」。女性用ウェアで赤を多用するブランドとしては担当者を困らせているようだ。ダメな理由は「燃えすぎ」だから。7年前の’17年、その年のプロテストまでは赤が好きで勝負服は赤ばかり着ていたらしく、「なんか(赤を着ているのが)辛くて……」。色が持つチカラの解説本を見たら『赤は燃える』と本に書いてあったという。 「これはしつこいんだなと思って。ネイルも赤、ウェアも赤でプロテストに落ちてガ~ンとなっている時に決断した。ネイビーだと」 その年以降、大事な試合では赤を避けるようになり翌年、無事プロテストに合格した。 イベントの最後に来年の抱負を漢字一文字で書いてと言われ、色紙を見せるとまさかのローマ字で「E」を書いた原。ポカンとしているお客さんに対してこう説明してみせた。 「3つ(意味が)あって… 1つ目は“Early and Late”(明けても暮れても)。ゴルフに明け暮れたいな。2つ目は“Energetic”(エネルギッシュに)。いろんな事がある中で精力的に、情熱を持ってやっていきたいな。3つ目は“Enjoy”(楽しむ)。何事も楽しんで1年やっていきたいな。そして、英莉花の“E”でもあります」 そして、「今年よりも熱く勝利を重ねられるようにエンジョイしたいなと思います。応援よろしくお願いします!」と来季への意気込みを熱く語ったのだった。 米下部ツアーが主戦場になる来シーズンこそは、しっかり結果を残してポイント上位者でのレギュラーツアー出場権獲得を決めてほしい。Enjoy! 取材・文・写真:戸加里真司
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