良かれと思って摂取した、栄養サプリ、オートミール、プロテインetc...。実は「不調の原因」になっている3つの健康習慣
SNSなどでよく目にするオススメ健康法。その食品自体はよいものなのに、食べ方が間違っていたら効果は激減、それどころか病気になってしまうリスクも! 管理栄養士の篠原絵里佳さんが、不調の原因となる間違った健康法を正します。 【写真】チョコやブルーベリーも!栄養士が解説する、コレステロールを「下げる」効果がある食品40
プロテインを飲んでいるので食事は食べなくてもOK、は危険!
【間違った思い込み】たんぱく質は重要な栄養素。プロテインを食事の代わりに摂取している。 【驚きの事実】プロテイン剤は、たんぱく質のサプリメント。すべての栄養素が網羅されているわけではないから、食事の代わりにはならない。プロテインだけではカロリー不足になり、この状態でプロテインをとっても、プロテインはカロリー源として使われてしまうため、本来の体作りという役割は果たせなくなる。また、手軽にとれるプロテイン剤は摂り過ぎてしまうこともあり、摂り過ぎれば、体脂肪が増加したり、肝機能・腎機能が低下しやすくなる。 【そもそも】たんぱく質は重要な栄養素ではあるが、たとえ話として、たんぱく質が体を作るための材料=家を建てるときの木材であり、木材だけ集めてきても家は建たない。大工さんが必要になるが、大工さんの役割をしているのが糖質である。たんぱく質は糖質があることで働くことができる。また、たんぱく質の代謝にはビタミンCや亜鉛などのビタミンやミネラルも必要、プロテインで筋肉量を増やしたいときには鉄も必要になるが、これらの栄養素はプロテイン剤に含まれていないことが多い。 【正しい摂取法】食事を食べたうえで、不足している分をプロテイン剤で補うようにする。 【正しく摂ると】筋肉が付き、メリハリのあるボディや、太りにくい身体が作られたり、髪や肌もキレイになったりと、健康的に美しくなれる。
「サプリを飲んでいるから私は健康!」はリスク大
【間違った思い込み】忙しい私にサプリは万能!食事での栄養面が多少おろそかでも、サプリさえあれば不調にならない。 【驚きの事実】 サプリを飲むだけでは、その効果はほとんどない。 サプリメントは国が制度化、定義しているものはない。表示されている栄養素の量がきちんと含有されていなかったり、粒によって含有量も異なることが多い。また、サプリはどのくらい吸収されるか、どの程度効果があるのかは、まだよくわかっていないのが現状。どのような物からその栄養素を抽出しているかが不明なことも多い。 添加物が多いため、飲みすぎると肝機能の低下につながることもある。 【そもそも】ビタミンやミネラルのサプリを摂るケースが多いが、ビタミン・ミネラルは、三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)を体内で利用するために働く栄養素であるため、三大栄養素を摂っていない状況でサプリをとり入れても無駄。 【正しい摂取法】サプリをとり入れる場合は、食事を3食しっかり食べている状態で利用すると効果を発揮する。 【正しく摂ると】サプリの効果は得られやすい。