何歳の結婚が多い? 「結婚年齢ランキング」の驚くべき実態
毎月、12県の結婚支援者(結婚相談所、自治体結婚支援センター、結婚応援企画事業者、地域振興事業者)からなる研究会を筆者は主宰しているが、男性が「お金が足りないから結婚できない」と強く主張し始めるのは30代後半くらいからが多く、20代男性でお金を理由に女性と交際できないと悩む男性は、婚活の現場でもほとんど出てこない。 ■年齢差のある男性との結婚のリスク 結局、統計的には発生しにくい年の差婚を、アラフォー年齢になってから男性が目指すことから出てくる悩みの典型例の1つが「経済力」なのである。若い女性から見ると、年齢差のある男性とそうでない男性とでは以下の点が、年齢差のある男性との結婚を考えるうえでネックになる。
1.相手の親の介護が結婚後早々にやってくるリスク 2.相手の男性の健康問題が結婚後早々にやってくるリスク 3.子育てと相手の親、もしくは相手の看護・介護のダブルケア問題が結婚後早々に来るリスク 4.相手の男性の価値観が昭和・平成時代の価値観で、子育てや家事や介護が自分に大きく振られるリスク そう考えると、年齢差のない男性との結婚のようにお互い様でいこう、という関係にはならないため、そこを経済力で埋めてくれない限り結婚は難しい、という結論に至るのは、合理的な判断といえる。
■初婚同士で結婚した女性の年齢で多いのは? 初婚同士の結婚の2人に1人以上が24歳から29歳の女性であることが示されているため、29歳までの婚活であれば、「婚活市場で『普通の人がいい』と一般的に女性が望む相手」との結婚は難しくないともいえるだろう。 次に6~10位に23歳から32歳の女性がランクインしており、32歳までの女性で72.8%に到達する。女性の統計上最も多く結婚が発生している年齢ゾーンで7割を占める『適齢期』は32歳までであり、男性の33~34歳と大差はない。
筆者はコロナ前から年上妻割合が増加してきたことを、研究所やメディアを通じてデータで解説してきたが、これをもって「30代で20代男性が簡単に狙える時代になった」という話に誤解しないようにしたい。あくまでも、20代男女の中で年上妻が多くなった、という意味でとらえてもらえれば統計データとの差異はない。 ■SNSや動画の情報に注意 結婚を希望する読者には特に注意いただきたいのが、SNSや動画配信によって生まれる誤解の弊害である。