三塁で2人アウト 沖縄尚学、珍しい挟殺ゲッツーで逸機 センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は第9日の28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3回戦があり、東海大菅生(東京)と沖縄尚学が対戦。沖縄尚学は六回の攻撃で、珍しい挟殺プレーの併殺で好機を逃した。 【しびれる投手戦…東海大菅生vs沖縄尚学】 沖縄尚学は0―1の六回1死二、三塁の場面で、打者がバントを空振りし、飛び出した三塁走者が三塁と本塁の間で挟まれた。三塁走者は三塁ベースに戻ったところ、二塁走者も挟殺プレーの間に三塁ベースに到達。東海大菅生の捕手が三塁ベース上にいる沖縄尚学の2人の走者にタッチした。 この場合、後ろの走者がアウトになるが、前の走者がベースを離れたため捕手に再びタッチされて、三塁走者のアウトも成立し、スリーアウトで攻撃終了となった。 沖縄尚学の比嘉公也監督は「見たことがないようなことが起こってしまった。これも甲子園なのかな。痛かったですね。挟殺の練習では、前の走者が残ることは当然ながらやってきた。想定外だった」と振り返った。 公認野球規則では「2人の走者が同時に一つの塁を占有することは許されない。ボールインプレーの際、2人の走者が同一の塁に触れているときは、その塁を占有する権利は前位の走者に与えられているから、後位の走者はその塁に触れていても触球されればアウトとなる」と記されている。【長宗拓弥】