「反対運動起こすから」。5200万円で土地を売ろうとした男性に「68歳の超迷惑隣人」が放った衝撃の一言
住宅の建築や土地の売買についての相談を受けている著者・齋藤剛さんのもとには、日々さまざまな不動産の悩みが寄せられます。今回は、土地が相場よりも700万円も安い価格でしか売れなかったというケースです(この事例は、プライバシーの観点から、実際の事例にアレンジを加えています)。 【写真】年収600万円夫婦が、3500万円で中古マンションを買って「大後悔」 佐々木武雄さん(75歳・仮名=以下同)は、5200万円で自宅の隣の土地を売りに出しました。【前編】「68歳の「ヤバすぎる隣人」のせいで、5200万円の土地が「めちゃくちゃ値下がり」…不動産売買をめぐる「残酷なトラブル」」の記事では、40代の田村さんご家族が、早々に土地購入を申し込み、売り手も買い手も大満足だったことを紹介しました。 ところが。 そこに一本の電話がかかってきます。
「あの土地は売れた?」
佐々木さんと田村さんは売買契約の締結に向けて、準備を進めていました。すると、契約を担当する不動産会社・B不動産の担当Cさん宛てに1本の電話が入りました。 プルルルルル、プルルルルル B不動産会社「はい、B不動産です」 「おたくが販売されている土地の近所の河合ですが、物件担当のCさんは居ますか?」 電話をかけてきたのは、佐々木さん売却予定地の道路をはさんで向いに居住している68歳の男性・河合さんでした。 Cさん「お世話になっております。ごあいさつの節はありがとうございました」 河合さん「どうも、あの土地は売れた?」 Cさん「はい、おかげさまにて、無事に申し込みをいただきました」 河合さん「そう、実はね、あのあたりは地域の建築協定があるのでそれを守るように買う方にキチンと言っておいてね。協定を守らないと近所中で反対運動を起こすから。どうすればいいかわかるよね」 Cさん「そうでしたか、その協定はどのようなものでしょうか?」 河合さん「詳しくは市役所で調べてみればわかるよ。わかれなければ教えてあげてもいいからウチに来てよ」 という内容でした。担当Cさんは、販売活動前に市役所で調査をおこないましたが、そのような協定があった覚えはありません。そこで、あらためて市役所へ出向き、関係各所へ調査をおこないました。