民衆党・柯文哲前主席、再び勾留される 収賄などで起訴後に保釈も 台湾
収賄の罪などで起訴された後、保釈されていた台湾の第3政党・民衆党の前主席が、再び勾留されました。裁判所は勾留を認めた理由について、「逃亡や証拠隠滅のおそれがある」などと説明しています。 台湾の国会に相当する立法院で第3の勢力を持つ野党・民衆党の柯文哲前主席は、台北市長時代に、商業ビルの再開発をめぐって業者から1710万台湾ドル(約8200万円)の賄賂を受け取り、容積率を不正に引き上げたとする収賄罪などで、先月起訴されました。 柯氏は保釈金7000万台湾ドル(約3億3000万円)を納め保釈されていましたが、台湾メディアによりますと、検察の抗告を受けて裁判所は2日、「逃亡や証拠隠滅のおそれがある」などとして、柯氏の勾留を認めました。その後、柯氏は再び収監されたということです。 民衆党は柯氏個人の人気を背景に、与党・民進党や最大野党・国民党への不満の受け皿として党勢を拡大してきました。 柯氏は党への影響を避けるため1日に党主席を辞任しましたが、党勢への影響は避けられない状況です。