英中銀金融政策委員会おマン委員

（ブルームバーグ）： イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）のマン委員は、賃金と物価の設定に永続的な変化があったとすれば、英中銀の利下げは時期尚早だったかもしれないとの認識を示した。

９月のサービス価格インフレ率は２年４カ月ぶりの水準に低下したものの、「まだまだだ」と警告。

「賃金と価格形成の間に構造的な粘り強さがあり、それが持続的で深く根を下ろしているなら、そうした動きを一掃するまで利下げは尚早だ」と、マン氏は24日、ワシントンで開かれたイベントで語った。

マン氏は英中銀としてほぼ４年ぶりとなった８月の利下げに反対。市場は11月の追加利下げを見込んでいるが、今回の発言は同氏が追加利下げに慎重な姿勢を維持していることを示す。８月の利下げに反対した委員は４人いたが、マン氏は中でも最もタカ派的とされる。

対照的にベイリー総裁は23日、当局者の予想を上回る速いペースでディスインフレが進んでいると述べていた。

だが、マン氏は最近の物価上昇圧力の緩和では、インフレ率を英中銀が目標とする２％に中期的に維持できない可能性があると指摘し、「インフレ率を持続的に目標の２％にするには、サービスがまだまだ改善する必要がある。サービスのインフレ率が３％程度にならなければならない」と語った。

原題：BOE’s Mann Warns UK May Have Cut Interest Rates Prematurely（抜粋）

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