後半戦初勝利か!逆転優勝か!最終節!ナクスタ決戦! 大宮アルディージャU18×横浜FCユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第22節】
もう1人のキーマンには丹野豊芽を推したい。ここまでのリーグ戦では全21試合に起用され、チームトップの4ゴールを記録。さらに前節は左ウイングバックを務めていたが、サイドハーフやシャドーでプレーすることもあり、高いサッカーIQを生かしたポリバレントさもチームの戦い方の幅を広げている。
チームの指揮を執る丹野友輔監督とは、いわゆる“親子鷹”として1シーズンを戦い抜いてきた中で、父親でもある丹野監督は夏のクラブユース選手権後に交わされた『親子のやり取り』を教えてくれた。
「『全国大会、楽しかったよ。負けたのは悔しいけど、よく頑張ったな。ありがとう』とLINEを送ったら、『勝たせられなくてごめん』みたいな返信がありました。『勝たせられるような選手になれるように頑張ります』って。『期待しているよ。頑張れ』と返信しましたけど、『いや、あなたじゃないよ。俺が勝たせるんだよ』と思っていましたけどね」
最終節は監督と選手という立場で臨む最後の1試合になる。親子で紡いできた1年間の集大成。チームにとっても、指揮官にとっても、ホームで有終の美を飾るためには、白星に飢えている丹野豊芽の躍動が絶対に欠かせない。
運命のアウェイゲームに挑む横浜FCユースでフィーチャーしたいのは、2年生アタッカーの岩崎亮佑だ。前半戦は得点数が伸びなかったが、「『自分がやるべきことをやった結果として、ゴールが付いてくるというふうに考えよう』とはコーチからも言われていたので、『ゴールだけにとらわれないように』というのは意識していました」と考え方を柔軟に変化させたことで、結果的にここまで6ゴールをマーク。前節もチームの2点目を叩き出し、勝利に結果で貢献している。
ただ、本人が意識しているのは同じ2年生の前田勘太朗が挙げている“7ゴール”という数字。最終節への意気込みを問われ、「まずは自分たちが大量得点で、無失点で勝って、笑顔で優勝できたらなというのが一番ですけど、自分としてはあと2点獲って、とりあえず勘太朗は超えたいなというのがありますね」と笑った岩崎の得点力は、逆転優勝に向けて重要なカギを握っている。
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