「キングオブコント」で泣いた…産後2ヵ月のバービーが職場に復帰して思ったこと
仕事現場が、最高に楽しかった
今月に入って、少しずつだが仕事を再開してみた。最初はレギュラーでMCをつとめるラジオ番組だった。そして久々のテレビ出演の機会も得た。 ラジオの生放送では、私が仕事をしてない間に言ってはいけない放送禁止用語が増えているんじゃないかなと緊張した。テレビの収録では、言葉が出てくるかなと不安にもなった。 だが結果、最高に楽しかった。小学生みたいな感想になってしまうが、この一言に尽きる。 仕事で久しぶりに会う人に、以前の1.5倍の距離感で接してしまうぐらいテンションが上がってしまった。 仕事に出かける前、ドライヤーで髪を乾かしている私の後ろ姿を見て「嬉しそうだね」と夫が笑っていた。いつもよりアップテンポな鼻歌だったらしい。 そして、帰ってきてから子どもの可愛さが増しに増して、自分の感情に驚いている。大人になるにつれて蓋をしていた感受性が溢れて出ているようだ。 心の変化が忙しいけれど、これも自分らしい気がして心地よい。
子育てと社会復帰は相反するものじゃない
産前は職場復帰の際、赤ちゃんと離れたくなくなるのでは?という不安があったけど、任せて安心だという環境があるから、ウキウキモードで仕事ができたのだと思う。 社会との接点を持つたびにどんどん娘が可愛く思えてくるし、愛情を重ねながら世間を見るようにもなってきて、愛が循環しているようだ。 両立できる環境があれば、子育てと社会復帰は相反するものじゃなくて、相関関係なのでは。 今、たまたま私には戻る場所があった。そのことにとても感謝している。でもそういうパターンばかりじゃない。妊娠を機に仕事を辞める人もいる。 いや、両立できる関係があってラッキーという問題なのではなく、相関関係にできるような環境に社会全体がなったほうがいい。 私もこれからどうなるのかわからない。保育園も探し始めているが、果たして両立できる環境をうまく作れるだろうか。 産後、Instagramに写真を載せると、自分は育児中どれだけ辛かったのかを感じさせるコメントが多く目につく。子育てしている人も、仕事や外の世界へアクセスできる環境であってほしいと願う。客観的な視点が持てるからだ。 私は視野が狭くなって、目の前の赤ちゃんしか見えていなくて、ハッとするときがしばしばある。 誰かがそんな状況のとき、SNSでもラジオでもテレビでも、クスッと気分や視点が変わるような、リフレッシュになるような発信をしたい。 たまたま見かけたときに、クスッとするような通りすがりのちょっとおもしろい人。そんな存在を目指したい。 完全に見る側になって、改めて芸人になって良かったと思える。 改めて仕事に対する愛が、責任が、湧いてきた。
バービー(芸人)