【日本市況】株式が反落、大納会は利益確定売り優勢-円一時158円台
前週末に米国の長期金利が上昇した上、年明けに10年国債入札が予定されていることもあり、朝方は先物を中心に売りが優勢だった。
新発国債利回り(午後3時時点)
為替
東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=158円台前半に小幅下落。年末で市場参加者が少ない中、日米の金融政策を意識した円売り・ドル買いがやや優勢になった。
ただ、日本の通貨当局による円安けん制への警戒感も根強く、日中は157円台後半でのもみ合いが続いた。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、市場参加者が少ない中でもじわじわと円が売られる展開で、日米の金融政策を意識して「年明けは円売りから攻める展開になる」と予想。1月20日のトランプ次期米大統領の就任式で関税政策の発表に注目が集まっているとし、それを確認するまで「あえて円高方向を攻める必要はない」との見方を示した。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、新たな少額投資非課税制度(NISA)に絡む資金フローを見込んだ海外投資家の円売りに注意が必要だとし、「年始にかけては介入発動リスクも含め、やや荒い値動きとなる可能性がある」と警戒する。
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--取材協力:長谷川敏郎、横山桃花.
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Alice French, Masahiro Hidaka, Saburo Funabiki