「なぜねんど職人アイドルに!?」おねんどお姉さんで人気の岡田ひとみ(43)「君が必要なわけじゃないよね」の言葉で辿り着いた道
■子どもを預かる責任感から教育学を学び直し ── キャリアのなかで挫折を感じたことはありますか? 岡田さん:ねんドルになってからは、ずっと幸せで「つらいな」と思ったことはないんです。ただ「もっとよくしたい」と悩んだり勉強したりしたことはあります。 ねんど教室を始めたときは、子どもたちを預かる責任の重い仕事だなと思って、そこから大学で教育学を学び直したりしました。今でも子どもに接するときはすごく緊張します。なにげないひと言が大きな影響を与えてしまうことがあると思うので、できる勉強や準備はしておきたいな、と思っています。
コロナ禍でイベントが中止になり、子どもたちと会えなくなってしまったときが一番つらかったですね。マスクをお互いにして「1m以上距離をとる」みたいなルールで。 今はハイタッチもできるようになってきたんですけど、当時は小さなお子さんが抱き着いてくれようとするのを、お母さんが一生懸命止めて、お子さんが「なんでダメなの?」と泣き出してしまったり…。本当に切なかったです。どうやったらもっと子どもたちに心を近づけることができるか、日々悩んでいました。
PROFILE 岡田ひとみさん 1980年生まれ。ねんど職人+アイドル=ねんドルとして、日本や海外で子ども向けのねんど教室を開催。Eテレで放送中の『ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!』で「おねんどお姉さんひとみ」「コネル」としてレギュラー出演し、今年で12年目。 取材・文/市岡ひかり 写真提供/株式会社チーズ
市岡ひかり