「なぜねんど職人アイドルに!?」おねんどお姉さんで人気の岡田ひとみ(43)「君が必要なわけじゃないよね」の言葉で辿り着いた道
── 勉強熱心ですね…! 岡田さん:目指していたエンターテイナーに一歩近づけたので、楽しくてしょうがなかったんです。でも、生放送で発信した言葉がそのまま広がってしまうので、言葉を選びながらやっていました。女の子がたくさん出演している番組だったので、そんななかでも自分の個性を出したいと試行錯誤していましたね。 その番組のレギュラーが終わった後、スカウトしていただいた事務所に入ったんですが、両親が反対していたこともあって、高校卒業後は東京の短大に進学をしたんです。進学が上京の口実になるかな、と(笑)。それに、人前で話すのは責任のあることなので勉強もしたほうがいいと気づいたのもあって。それで大学に通いながらオーディションを受けて、モデルやエキストラの仕事をしていました。
■「私だからできる仕事ではないな」個性に悩んだ20代 ── 忙しい毎日ですね。 岡田さん:そうですね。ただ、20歳を過ぎたころ、大好きな仕事ではあったんですが「私が体調を崩して休んだとしても誰も困らないな」と感じるようになったんです。私だからこそできる仕事ではないような気がして…。 周りにはキレイで、演技ができて、歌やダンスがうまい子がたくさんいました。でも、私は歌やダンスや演技が特別得意ではないから「これでは仕事を続けていけないな」と悩んでいて。それで、これからどうしたらいいか、デビュー時からつき合いのある構成作家さんに相談したんですね。
その構成作家さんから「どんなことがしたいの?」と聞かれたときに、私はすでにある番組を挙げて「こういう番組に出たいんです」と伝えました。そのときに「この番組はもう出演している人がいるから、君が必要なわけじゃないよね。その番組に出て、君は誰に何を伝えたいの?」と聞かれて、固まってしまったんです。 ただ「有名になりたい」「その番組が好き」というだけで出たかったんだ、と気がついて。そこからは「私は何を表現したいんだろう」と真剣に考えるようになりました。