「箱型に変形する話題の電動バイク」デスク下にも収納可!? トランスフォームするスゴい“タタメルバイク”を乗り物ライターが体験レポート
オモチャ風の見た目も装備はシッカリ
オモチャのような可愛らしい見た目から、その装備はライトな作りかと思いきや、細部にこだわりを感じさせるしっかりとした作り。 フラットバーを採用したハンドルは重厚で安定感があってスロットルも握りやすく、センターには大型で視認性の高いデジタルメーターを配し、携帯電話等の充電も可能なUSBポートも備えている。 リヤには乗り心地と走りを支えるサスペンション、リヤフェンダー上部には折りたたんだ際の移動に便利なキャスターも装備している。 ヘッドライトは明るく、夜間の走行も安心な先進のLEDヘッドランプ、シートは程よい弾力があって短距離移動であれば快適、さらにボディには手荷物や半ヘルメットくらいであれば収納可能なスペースも備えられている。そしてスマートなカードキーシステムの採用も先進のモビリティらしい。
チョイ乗りしたくなる、ホビーバイク
コンパクトなボディはまたがりやすく、足つきも良好で、スクーター初心者でもスムーズかつ安心して乗れるスタイル。ポジションも原付二種のコンパクトなファンバイクに近い楽なポジションで乗りやすい。 スイッチを入れると大型のデジタルメーターが立ち上がり、走行モードは3段階から選ぶことができる。スロットルを開けると電動バイク独特の少し引っ張られるような走り出しはあるものの、トルクは抑えられているので、初心者でも少し乗ればすぐに慣れる。原付一種扱いなので制限速度は30km/hとなっているが、スペック上45km/hまで出るのでそれなりにパワーもあり、坂道などでもスムーズに走ることができそうだ。 走り自体は、程よいパワーフィールと前輪は10インチのホイール装備で安定感があり、コーナリングもスムーズ、また小回りも利くので、街乗りにおいては重宝できそう。満充電で30kmという航続距離もちょっとした街乗り程度であれば十分、はじめて電動バイクに乗る人や電動アシスト自転車から乗り換える人であれば、スロットル操作にダイレクトに反応する電動バイク特有のトルク感と振動のない静かな走りが新鮮かつ楽しく思えるはず。このオモチャのようなバイクに実際に乗ることができるという面白さもプラスされ、自由気ままにフラッと目的もなく、走りたくなる、そんなホビーバイクとなっている。 このTATAMEL BIKE、実際のモデルと同様の変形ギミックを搭載した1/12サイズのスケールキットが、昨今人気のガチャガチャにもなっていて全国で発売。すでに数万台も出ているという。おもちゃのユーザーとリアルなバイクのユーザーがクロスするカタチで楽しむこともできるこのモデル。興味を持たれた人は、今後、試乗会の開催も検討しているということなので、その際は是非一度乗ってみて欲しい!
■ICOMA「TATAMEL BIKE(タタメルバイク)」スペック 全長×全幅×全高(mm):1234×650×1000 全長×全幅×全高(mm)折りたたみ時:690×250×650 航続可能距離:30km(30km/h定地走行テスト値)1名乗車時 最高速度(km/h):45 定格出力(kW):0.6 最高出力(kW):2 充電時間:3時間 車両重量:63kg 価格:¥498,000(税込)予価 取材・文・写真/安室淳一 一部写真提供/ICOMA
MonoMaxWeb編集部