桑田真澄さんが語るセンバツ 悔しさと会心プレー 清原さんへの思い
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は18日に開幕する。大会を前に、プロ野球・巨人の桑田真澄1軍投手チーフコーチが、PL学園(大阪)でセンバツに出場し、清原和博さん(元西武など)との「KKコンビ」でファンを大いに沸かせた当時を振り返った。 【動画】桑田コーチが語ったセンバツ 清原さんへの思い 桑田コーチは高校時代、1年夏から投打でチームを引っ張り、1983~85年にかけて5季連続で甲子園に出場。2度の優勝、2度の準優勝を果たすなど、高校球史に輝かしい成績を残した。 センバツでは、2年時に準優勝、3年時にベスト4まで進んでいる。しかし、桑田コーチは「悔しい思い出しか残っていない。優勝できなかった」と話す。2年生では、決勝で岩倉(東京)に0―1で惜敗、3年生では、後にプロ野球・西武などで活躍した伊野商(高知)のエース・渡辺智男さんの力投の前に1―3で敗れた。「同級生でこんなにいい球を投げるピッチャーがいるんだと思いました」。そうした悔しい経験を「夏の甲子園につなげていき、優勝することができた」という。 ◇トリプルプレーに隠された投球術 うれしかったこととして挙げたのは、85年の準々決勝・天理(奈良)戦での「ビッグプレー」だ。自らのミスで招いた無死一、二塁のピンチで、小フライとなったバントの打球をダイビングキャッチし、すばやく二塁に送球。一塁走者も帰塁できず、トリプルプレーとなった。「バントの時は、右打者なら右手、左打者なら左手の近くに投げることで打者がのけぞるので、フライになりやすくなるんです」。背景には優れた投球術があった。 高校時代に苦楽をともにした清原さんについても言及。「甲子園は連戦連投で疲労がすごいんですね。そんなとき、彼に『点を取ってやるから』と言われ、励みになりました」と感謝の気持ちを語った。今大会に臨む球児には、「甲子園では風を読んでプレーするといいと思います。そうすると勝利に近づきます。大切な野球界の後輩たちの人生に一つでもプラスになるように、頑張ってください」とエールを送った。 インタビュー動画は「センバツLIVE!」で公開(https://sports.yahoo.co.jp/video/player/6628264)。桑田さんは1試合2本塁打を放った84年大会1回戦・砂川北(北海道)戦の思い出から、打撃の極意なども紹介している。 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。