自動車のタイヤがパンクしました。1本だけ交換して出費をおさえたいのですが「4本交換」すべきでしょうか?
何らかの理由で車のタイヤがパンクした場合、タイヤを修理できないときは、代わりのタイヤに交換しなければなりません。その際、パンクしたタイヤだけでなく、すべてのタイヤをまとめて交換した方がいいのか迷うことがあります。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説 しかしタイヤは1本で数千~数万円する場合もあり、すべてを交換するとしたら大きな出費が予想されるため、「できれば1本だけの交換にとどめたい」と思うかもしれません。 本記事では、パンクが発生したときのタイヤ交換について、壊れたタイヤだけ交換すればいいのか、すべて交換する方がいいのかについて解説します。
比較的新しいタイヤであれば1本だけの交換でも大丈夫
ほかのタイヤがまだ新しい場合は、パンクしたタイヤ1本だけの交換でも大丈夫といわれることがあります。 新しいタイヤは経年劣化や使用によるダメージが少ないため、仮に1本だけの交換になっても、タイヤ同士の性能差がほとんどないと考えられるためです。 あるいは、パンクしたタイヤと同じモデルかつ同じようなコンディションの中古タイヤが仮に見つかる場合、装着していたタイヤをつけている状態に近いため、1本だけの交換でいいかもしれません。 ただし簡単に見つかる保証はないため、あまり現実的な案ではないともいえます。
ある程度使用したタイヤは1本だけの交換が推奨されていない
ほかのタイヤが新しくないのであれば、原則として、パンクしたタイヤのみの交換は推奨されていません。この場合は複数本の交換が望まれます。なお複数本の交換だと出費が気になるかもしれませんが、事故の発生確率を少しでも下げるには車をよりいいコンディションにたもつことが大切です。 国土交通省によると、一般・高速道路における車の故障部位別発生率の1位は、いずれもパンクや空気圧不足などタイヤに関連したものでした。タイヤ周りをしっかり整備することで、安全につながるといえます。
タイヤがパンクした場合には2本か4本の交換が推奨される
タイヤがパンクして使い物にならなくなった場合は、4本まとめて交換することが推奨されます。 しかし「4本すべてとなると出費が大きくて難しい」という場合もあるでしょう。その場合、「二輪」駆動車であれば、以下のように2本の交換ですむパターンもあります。 ・前輪駆動車の場合 前輪がパンクした場合は、新品タイヤ2本を前輪2本と交換する 後輪がパンクした場合は、前輪タイヤ2本を後輪につけ、新品タイヤ2本を前輪につける ・後輪駆動車の場合 後輪がパンクした場合は、新品タイヤ2本を後輪につける 前輪がパンクした場合は、後輪タイヤ2本を前輪につけ、新品タイヤ2本を後輪2本につける