今年も続く物価高【平均貯蓄額】20~70歳代まで「二人以上の世帯」と「おひとりさま」別にいくら?中央値も
2025年がはじまりました。物価高が続く昨今ですが、2025年初めも引き続き物価は上がる見通しです。 ◆【図表でみる】二人以上世帯&おひとりさまの20~70歳代までの「貯蓄額」平均・中央値はいくら? 帝国データバンク「定期調査:「食品主要195社」価格改定動向調査―2024年通年/2025年見通し」によれば、2024年の主な食品メーカー195社の飲食料品値上げは累計1万2520品目。2023年比べて約6割減少したものの、昨年も物価高は家計を圧迫しました。 同調査によれば、2025年1~4月までに値上げが決定している飲食料品は6121品目となっており、春にかけて昨年を上回る値上げラッシュが続く見通しとなっています。 物価高は止まるところを知らず不安な状況は続きますが、一方で教育費や住宅費用、老後費用などまとまった貯蓄が必要なタイミングが訪れたり、目の前に近づき焦ったりする方も多いでしょう。今年こそしっかり家計管理して計画的な貯蓄をしたいものですね。 今回は二人以上の世帯とひとり世帯に分けて、平均的な貯蓄額をみていきます。最後には家計の見直しや効果的な貯蓄方法も確認していきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【平均貯蓄額】20~70歳代まで「二人以上の世帯」はいくら?中央値も
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を参考に、まずは二人以上の世帯の貯蓄額をみていきます。 ●二人以上世帯(20歳代~70歳代)貯蓄額の平均値と中央値 ・20歳代:平均値249万円・中央値30万円 ・30歳代:平均値601万円・中央値150万円 ・40歳代:平均値889万円・中央値220万円 ・50歳代:平均値1147万円・中央値300万円 ・60歳代:平均値2026万円・中央値700万円 ・70歳代:平均値1757万円・中央値700万円 二人以上の世帯の平均的な貯蓄額は30歳代で600万円超、40歳代で900万円近くとなり、50歳代で1000万円を超えました。 60歳代では2000万円を超えています。50歳代に比べて大きく増えているのは退職金などと考えられるでしょう。 一方で中央値は30歳代で150万円、20歳代で220万円、50歳代で300万円と平均に比べて大きく下がり、増えるペースもゆるやかです。 60歳代では700万円となるも、一時期話題となった老後2000万円には届きません。貯蓄は世帯差が多く、老後に向けてまとまった貯蓄を貯めるのも容易ではないとわかります。