3日(土)は今年最多291地点で猛暑日に 4日(日)も危険な暑さ収まらず 熱中症に厳重警戒続けて
3日(土)の最高気温は、全国291地点で35℃以上を観測して今年最も猛暑日になった所が多くなった。4日(日)も危険な暑さが続き、全国200地点以上で猛暑日になる予想。32府県には暑さの警報に値する熱中症警戒アラートが発表されている。週明け5日(月)以降も最高気温は35℃を超える所が多い予想のため、熱中症に厳重な警戒を続ける必要がある。
3日(土) 全国20地点で観測史上1位更新
3日(土)は朝からよく晴れた所が多く、各地で気温が上昇。午後5時までの最高気温は全国291地点で35℃以上の猛暑日となり、今年最も猛暑日になった所が多くなった。全国で一番気温が高くなったのは高知県四万十市江川崎で39.8℃と40℃に迫る気温を観測。 また、広島県山県郡安芸太田町加計(かけ)で39.4℃を観測し、観測史上1位になるなど、全国20地点で統計開始以来最も気温が高くなっている。加計では今月1日(木)に39.1℃を観測して、広島県内で初めて39℃台を観測したばかりだった。
4日(日)も酷暑 32府県に熱中症警戒アラート
4日(日)も沖縄から東北にかけて夏空が広がり、危険な暑さが続く予想だ。最低気温は25℃以上の熱帯夜になる所が多く、昼間は熊本・佐賀38℃など全国200地点以上で35℃以上の猛暑日となる見通し。また、内陸を中心に40℃近い暑さが続きそうだ。
32府県には暑さの警報に値する熱中症警戒アラートが発表されている。パリオリンピック観戦で睡眠不足の場合は、熱中症のリスクがより高くなると考えられる。周囲と声を掛け合いながら、のどが渇く前に水分補給を行うなど熱中症対策を徹底して過ごしたい。 なお、午後は平野部も含めて激しい雷雨となるおそれがあるため、空模様の変化にも気を付けた方がいいだろう。
猛暑トンネル 少なくとも9月頭にかけて続く
週明け5日(月)以降も、九州から関東甲信にかけて真夏の日差しが照り付けて、35℃を超える所が多い見通し。体に酷な暑さは収まりそうにない。お盆の期間も九州北部から北陸にかけては晴れて猛暑日になる所が多い予想。九州南部から関東甲信にかけては湿った空気の影響で雨が降りやすい見通し。日差しが少ない分、最高気温は35℃を下回る所が多い予想だ。
ただ、気象庁からは長期間の高温に関する情報が発表されており、9月頭にかけて九州から北海道の広範囲で気温の高い状態が続くとしている。九州南部から関東甲信では、いったん猛暑が収まったとしても油断せず、少なくとも9月頭にかけて熱中症に厳重な警戒を続ける必要がある。 (気象予報士・鈴木悠)