【新NISA】アラフィフでも65歳までに「2000万円」つくれる?必要な積立額は毎月いくら?毎月の積立額を利回りごとにシミュレーション
2024年1月、「新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」がスタートしました。 5月23日には岸田総理が「高齢者の定義を5歳引き上げるべき」と提言したことも話題となっており、今後ますます老後生活に不安を覚える世帯も増えてくるでしょう。 【写真4枚】アラフィフでも「2000万円」達成は可能?シミュレーション結果と毎月の積立額をすぐに見る!老後に向けた資産づくり「年金&貯蓄事情」も解説 そこで、本記事では新NISAの「つみたて投資枠」を活用した積立投資で50歳から65歳までに2000万円つくるために必要な積立額がいくらかシミュレーションします。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「新NISA」これまでの変更点
まずは新NISA制度のポイントをおさらいしておきましょう。 【新NISAのポイント】 ・非課税保有期間は無期限 ・口座開設期間は無期限 ・「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能 ・年間投資枠は年間360万円(成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」) ・非課税保有限度額(総枠)は最大1800万円 ・非課税保有限度額(総枠)の再利用が可能 新NISA(少額投資非課税制度)は、2024年からスタートした新しい投資制度で、個人が一定額までの投資から得られる利益に対して非課税となる制度です。 新NISAは、これまでの一般NISAとつみたてNISAの制度を統合し、より幅広い投資方法に対応できるように設計されています。 とくに「つみたて投資枠」は毎月一定額をコツコツと積み立てる方式で、少額からでも投資を始めやすいのがメリット。 また、非課税保有期間が無期限となったことから、より長期的な資産形成も可能になりました。 次章からは、さっそく新NISAのつみたて投資枠を活用したシミュレーションをしていきましょう。
新NISAで50歳から65歳までに「2000万円」つくるには?
新NISAを活用した「積立投資」で2000万円をつくるには、毎月の積立額はいくら必要になるのでしょうか。 運用利回りによって必要な積立額が異なりますので、金融庁の「つみたてシミュレーター」で運用利回り別にシミュレーションしていきます。 金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」によると、世界の主な株価指数に20年間つみたて投資をした場合の利回りは以下の通りでした。 ・新興国:9.5% ・米国:9.1% ・先進国:8.2% ・全世界:7.9% ・国内:5.5% 上記の内容を参考に、今回は利回り「5%・7%・8%・9%」でシミュレーションしてみました。 シミュレーション結果は以下の通りです。 ●【運用利回り別】50歳から65歳までに2000万円つくるのに必要な毎月の積立額 ・5%:7万4826円 ・7%:6万3099円 ・8%:5万7798円 ・9%:5万2854円 ※非課税枠は1800万円まで 新NISAを活用した資産運用では、運用利回りが高くなるほど必要な積立額は少なくなります。 しかし、リスクとリターンは背中合わせであり、ハイリターンが期待できる投資には、同程度の損失リスクも伴います。 NISAで資産運用をする際は、高いリターンを狙う一方で、リスク管理を怠らず、慎重に投資を行うことが大切。 計画的で持続可能な投資を心がけて、リスクとリターンのバランスを理解しながら資産形成を進めましょう。