タンス預金「300万円」が、新札発行で“旧札”に! 今までの紙幣は「交換」すべきですか? これまで通り使用できるのでしょうか?
2024年7月3日から新紙幣が発行されています。新札に変わることで、今まで貯めていたタンス預金が使えなくなるのではないかと不安を感じている人もいるかもしれません。 本記事では、旧札の使用可否と、旧札を新札に交換する方法について解説します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
なぜ紙幣や貨幣のデザインを変えるの?
そもそも、なぜ紙幣や貨幣のデザインを変える必要があるのか分からないという人もいるでしょう。財務省によると、デザインを変える大きな理由として「偽造されたお金が出回らないようにするため」とされています。偽造されたお金が出回ってしまうことで、お金に対する信用が失われてしまったり、被害を受けてしまったりする可能性があるのです。 紙幣は約20年ごとに改刷が行われており、今回は2004年に現行の紙幣を発行して20年がたったタイミングでデザインを新しくすることになりました。
これまでのお札は使えなくなる?
新札が発行されることで、今までのお札が使えなくなるのではと不安を感じている人もいるでしょうが、結論としてはこれまでの紙幣は今まで通り使用することが可能です。 日本銀行が1885年に初めて銀行券(紙幣)を発行してから、今回の3種類の新紙幣発行を含めて現在までに56種類の銀行券が発行されています。この56種類のうち、現在は25種類が有効となっており、日本銀行に登録されています。 例えば「1958年10月1日に発行停止となっている二宮尊徳の1円券」や「1955年4月1日に発行停止となっている国会議事堂が描かれた10円券」なども使用可能です。 一度発行された銀行券は、法令に基づいた特別な措置が取られない限りは使用できるとされています。 過去に「関東大震災後の焼失兌換券の整理(1927年)」「終戦直後のインフレ進行を阻止するためのいわゆる新円切り替え(1946年)」「1円未満の小額通貨の整理(1953年)」の計3回、特別措置が発動されたことがありますが、以降は発動されていません。もし古い紙幣を使用できるのか迷った場合は、日本銀行のホームページで確認してみましょう。