米国防総省UFO専門部署、「非常に異常な物体」は慎重に調査
米国防総省でいわゆる「UFO」情報を担当している全領域異常対策室(AARO)は、「非常に異常な物体」に関して慎重な調査が必要だとの見解を示した。 AAROは2022年7月に新設された組織で、未確認飛行物体(Unidentified Flying Object:UFO)に関する情報を収集している。同室を率いるJon T. Kosloski氏は以前、地球外生物の存在、活動、テクノロジーを示す証拠は一切見つかっていないと述べていた。 海外メディアのSpace.comによると、2024年11月19日に開かれた米国上院軍事委員会に出席したKosloski氏は、UFOを含めたすべての「未確認空中現象」(Unidentified Aerial Phenomena:UAP)が鳥や気球、ドローンであるとは考えておらず、「非常に異常な物体がいくつかあることは確かだ」と述べている。同氏はまた、機密性を持たずに議会と国民の両方に可能な限り情報を提供し続けると表明した。 AAROは同室がまとめたUAPの年次報告書を11月中旬に発表し、485件のケースのうち118件は解決済みで、残りの174件は最終審査を待って終了する予定だとした。それでも多くのケースが未解決のままであり、引き続き調査していくと述べている。 米航空宇宙局(NASA)も独自に独自にUFO/UAP関連情報を調査。2023年9月に「現時点で地球外が起源だという証拠は見つかっていない」と報告している。
塚本直樹