ウクライナ紛争「激化の連鎖に終止符を」 米次期政権安全保障トップ
【AFP=時事】トランプ次期米政権の国家安全保障担当補佐官に指名されたマイケル・ウォルツ下院議員は24日、ウクライナ、ロシア間の紛争の激化に終止符を打ち、双方を交渉の席に着かせるべきだとの考えを示した。 【写真】ウクライナ東部で自軍部隊を視察するゼレンスキー大統領 ウォルツ氏はFOXニュースの番組で、「われわれはこれ(紛争)を責任ある形で終わらせる必要がある。抑止力を回復し、平和を取り戻し、エスカレーションの連鎖に対応するのではなく先手を打つ必要がある」と述べた。 ここに来て米国はウクライナに対し、供与済みのミサイルを使用したロシア領内の目標への攻撃を容認し、対人地雷の供与にも同意した。これに対し、ロシアは新型中距離弾道ミサイルの試験発射を行った。 米陸軍特殊部隊出身で、外交政策のタカ派として知られるウォルツ氏はロシアに対して批判的な立場を取っているが、ドナルド・トランプ次期大統領と同じく、ウクライナ支援の拡大には反対している。 「トランプ大統領はこの紛争を終わらせる必要性について非常に明確な姿勢を打ち出している」とし、「われわれが議論すべきは、交渉の場に誰がいるのか、合意なのか、休戦なのか、双方をどうやって交渉の席に着かせるのか、そしてその交渉の枠組みはどのようなものになるのかといったことだ」と語った。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこれまで、ロシアに領土は一切渡さないと明言しており、19日のFOXニュースのインタビューでは、米国の軍事支援が削減されればウクライナは「敗北する」との認識を示していた。【翻訳編集】 AFPBB News