BMW&ラズガットリオグルが連勝街道を突っ走る! | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第6戦 決勝レース2 モスト プレビュー
排気量1000ccのスポーツバイクで争う世界最高峰の闘い「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」。2024年シーズンの第6戦はチェコのモストで7月19日(金)~21日(日)に開催されます。今季もJ SPORTSでは全12ラウンド(36レース)を生放送。今回は第6戦・モストのレースプレビューをお届けしましょう。 【ハイライト】FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第5戦 決勝レース2 ドニントンパーク(イギリス)
第5戦・ドニントンパーク(イギリス)は今季からBMWに移籍したトプラク・ラズガットリオグル(BMW)がなんと3連勝をマーク!第3戦アッセンのレース2から数えて7連勝を達成するという圧倒ぶりを見せています。ラズガットリオグルが一度も勝てなかったのは開幕戦のフィリップアイランド(オーストラリア)だけで、あとは全てのラウンドで優勝を飾り、現在は向かうところ敵なしの状態です。
昨シーズンはメーカーランキング4位で、一度も表彰台を獲得できていなかったBMWに移籍し、15レース中9勝を記録。一体誰がこの無謀とも言える移籍がここまで成功すると予想できたでしょうか?ミサノもドニントンパークもヤマハ時代からラズガットリオグルは得意としていたコースではありますが、7連勝はキャリア初の記録。チャンピオンを獲得したヤマハ時代よりも波に乗れている状態なのです。
移籍の決断は大成功。BMWとしてもファクトリー体制で2019年にWSBKに復帰し、昨年までの5シーズンで掴めた勝利は僅か1回だけ。しかもスーパーポールレースでの優勝でしたから、こちらもラズガットリオグルの招聘はサクセスストーリーへの非常に大きなステップになったと言えます。
WSBKで勝つためには圧倒的に速いライダーの起用は不可欠ですが、ここまで一人のライダーが不振だったメーカーを押し上げた例はあまりありません。近年の成功者といえばジョナサン・レイ(現ヤマハ)のカワサキでの成功が記憶に新しいですが、あの時はすでにチャンピオンチーム体制になっていましたからね。