ボクシング 井岡一翔、マルティネスとの再戦6日前に約1時間インスタライブ 「距離感がめっちゃうまい」と井上尚弥のすごさを説明
プロボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者で、現同級6位の井岡一翔(35)=志成=が、初防衛を目指す王者のフェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン=に挑戦するダイレクトリマッチ(31日、東京・大田区総合体育館)を控えた25日、自身のインスタグラムで約1時間のインスタライブを東京都内の自宅から行った。 【写真】井岡一翔のダイレクトリマッチのポスタービジュアル 決戦を6日後に控えたクリスマスの午後9時半過ぎから、試合を独占無料生配信するインターネットテレビのABEMAの提案でインスタライブを実施。寝間着だというユニクロのグレーのスウェット姿で登場した井岡は、オーガニックのハーブティーを飲みながら、とてもリラックスした様子で語り尽くした。最初は一人語りで「チームのおかげで今、すごく良いコンディションが作れています。もう最終調整なんで、試合に向けて楽しみな気持ちの方が高い。試合が決まってから自分自身と向き合ってきて、自分自身に打ち勝って、日々トレーニングを積み重ねてきた。必ずリベンジする姿を見せます。何度でも立ち上がる姿を証明してみせるんで、楽しみにしていてください」などと現在の状態と心境を報告し、決意を示した。 その後は生配信の視聴者にコメント欄で質問を募集し、質問に答えていく形式を取った。開始から約10分後からは妻の恵美さんがインタビュアーを務め、井岡に集まった質問をどんどんぶつける形式に。髪形に関する質問時には恵美さんが「髪形、前回さ、長かったからね。ちょっとそこ反省点なんだよね」と切り出すと、井岡は「ちょっとその見栄えがあったな。髪の毛長くて。よりそれが印象悪く見える相手だった」と再戦は短髪で臨むと宣言した。井岡を指導するキューバ系米国人のイスマエル・サラス・トレーナー(67)も「全然パンチをもらってないけど、髪形でジャッジの印象が悪かった」と話していたという。 「勝つ自信はありますか?」という直球の質問には「勝つ自信がなければ、もうこの試合の挑戦はしないです」と返答。「もし5階級制覇を狙うなら、誰と闘いたい?」という問いには「考えたことないけど」と前置きした上で「5階級(制覇を)狙うってなって、挑戦するならもう挑戦者として誰とでも闘いたいな」と答えた。そして、「(WBO世界バンタム級王者の)武居(由樹)選手とかさ、キックボクシングからボクシングに転向して世界チャンピオンになってるわけやんか。(比嘉)大吾とも闘ってたけど。そういった意味ではなんかすごいなと思うし。日本人選手ばっかりなんで、挑戦するときにその状況だと誰とやっても盛り上がるかなとは思うよな。日本人対決やし」と4団体の世界王者を日本選手4人が独占する1階級上のバンタム級について語った。 「もし、井上尚弥選手と同じ階級だとして、闘うってなったらどう闘いますか?」という質問には「えー。そんな難しい質問する」と若干困惑しながらも「自分のボクシングでペースを取りにいくために、距離を支配するボクシングを展開しないといけない」と返答。ただし、「彼って何がすごいって、距離感がすごいわけよ。踏み込める振り幅もあるし、相手との距離感がめっちゃうまい。だから、強いパンチが打てるし、当たるし、ディフェンスもできる」と井上のすごさを説明し、井上相手に距離を支配することの難しさを示した。