ファクトチェック廃止 メタ社内では批判の声「言論の自由と混同」
米メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がフェイスブックなどのファクトチェック機能の廃止を決めたことについて、メタ社内では批判などの声が上がっている。米CNBCテレビが7日伝えた。 ある従業員は「事実はもはや重要ではないという、大きく強いメッセージを人々に送り、それを『言論の自由』の勝利と混同している」と非難。「人種差別的なコンテンツが流入する」「誤った情報の拡散を助長し、真に危険な領域に入るのではないか」との懸念も上がったという。 一方、現在のファクトチェック機能の廃止に賛同する意見もある。SNS(ネット交流サービス)の利用者が匿名で背景情報を追記するX(ツイッター)の「コミュニティーノート」機能について「事実をより正確に表現できると証明されている」などと評価する声もあるという。【ワシントン大久保渉】