「最期が悲しすぎる…」平成『仮面ライダー』女性キャラたちの壮絶すぎた「退場劇」
『仮面ライダー』シリーズでは、敵・味方問わず、強烈な印象を残す女性キャラクターが多く登場する。そして、彼女たちの「死」が物語に大きな影響を与えることも少なくない。 ■【画像】「かわいすぎ!」愛娘に衝撃の告白をした加藤夏希さん■ 最新作『仮面ライダーガヴ』でも、ストマック家の次女、シータ・ストマックが仮面ライダーガヴであり異母弟でもあるショウマに討たれるという衝撃的な展開が描かれたばかりだ。 こうした女性キャラクターの死は、視聴者の心を揺さぶると同時に、物語のターニングポイントとなる。この記事では、『仮面ライダー』シリーズの長い歴史のなかでも、とくに衝撃的だった“女性キャラの死”を振り返っていきたい。
■史上初女性仮面ライダーの気丈な最期『仮面ライダー龍騎』霧島美穂
平成仮面ライダーシリーズ3作目『仮面ライダー龍騎』の劇場作品である『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』では、史上初の女性仮面ライダーが登場する。その最期も衝撃的なものだった。 白鳥をモチーフにした真っ白なスーツと、女性らしいフォルムが特徴の非常に美しい仮面ライダーファム。変身者の霧島美穂を演じる加藤夏希さんのチャーミングな詐欺師としての演技や、死んだ姉を生き返らせるためライダーバトルに挑むけなげな姿など、魅力が詰まった女性キャラクターであった。 そんな美穂は、ライダーバトルの佳境で主人公・城戸真司と打ち解けた矢先、仮面ライダーリュウガ(ミラーワールド)に襲われてしまう。真司に助けられその場は脱したものの傷は深く、それでも美穂は冗談を言うなど普段通りを装い、気丈に振舞った。 しかし迎えた翌朝、通勤するサラリーマンたちが行き交うなか、オフィスビルの植え込みでひっそりと息絶えている美穂の姿が……。 この衝撃的な最期は、史上初の女性仮面ライダーの象徴的な結末として、シリーズの歴史に深く刻まれている。
■最期まで人間とオルフェノクの間で苦しんだ『仮面ライダー555』長田結花
平成仮面ライダーシリーズ4作目『仮面ライダー555』に登場した長田結花/クレインオルフェノク(演:加藤美佳さん)の最期も視聴者に驚きを与えた。 普通の女子高生だった結花は、ある日階段から転落し命を落とすがオルフェノクとして覚醒。同じくオルフェノクとなってしまった木場勇治や海堂直也と出会い、人間として懸命に生きようとする一方、悪意ある相手にわざと絡まれ「自衛」と称して殺戮を繰り返すという二面性を持つキャラクターだった。 作中では、結花と主人公・乾巧/仮面ライダーファイズの同居人・菊池啓太郎との関係も細かく描かれている。はじめは顔も知らないメル友からはじまった2人の関係は、オルフェノクと知ってもなお啓太郎が結花を受け入れたことで結ばれ、ハッピーエンドを迎えると思われた。 だが、第44話「最後のメール」でのこと。巧と木場、そして啓太郎と初デートを控えていた結花は、待ち潜んでいた警察に襲撃される。そして深手を負い逃げるのだが、最終的にはロブスターオルフェノクに見つかりとどめを刺されてしまうのだ。 デートの場に現れない結花をひたすら待つ啓太郎の姿は切なく、一方、木の下で灰となった結花の最期はまさに衝撃的な光景だった。 さらにこの結花の死は、木場に人間との決別を決意させることになり、本作にとってもクライマックスへと繋がる重要な転換点となっていた。