沢村賞、5年ぶり該当者なし 「もう少し、成績を上げて」
プロ野球草創期の名投手、故沢村栄治氏を記念し、シーズンで最も活躍した先発投手を表彰する「沢村賞」の選考委員会が28日、東京都内で開かれ、2019年以来の該当者なしと決まった。 沢村賞の選考基準は15勝、150奪三振、10完投、防御率2.50、200投球回、25試合登板、勝率6割の7項目。5人の選考委員による議論では、4項目をクリアしたセ・リーグ最多奪三振の戸郷翔征(巨人)、3項目をクリアしたパ最多勝の有原航平(ソフトバンク)の両投手が最終候補に残ったが、意見がまとまらなかった。 堀内恒夫選考委員長は「非常に難しい選考。投手有利の時代でもう少し、成績を上げてほしい」と話した。