マスク氏ら米「政府効率化省」トップが共和党議員と会談
Andy Sullivan [ワシントン 5日 ロイター] - トランプ次期米大統領が設置を決めた新組織「政府効率化省」のトップに就く実業家のイーロン・マスク氏とビベック・ラマスワミ氏が5日、それぞれ共和党議員と会談した。 マスク氏は連邦政府の歳出を2兆ドル削減する目標を掲げたが、達成期間を単年度とするか、より長期で目指すのかは明らかにしていない。 同氏やラマスワミ氏が求めているのは数千人規模の政府職員削減や規制撤廃、承認期限を迎えた各種プログラムの打ち切りなど。ただ実行するハードルは高いとみられている。 来年の新議会で共和党上院院内総務となるジョン・スーン議員はマスク氏と会った後で「われわれとしてもできることは何であれ彼の力になりたい。彼が大きな任務を与えられたのは間違いない。ただ彼らが引き受けた取り組みはとっくに解決されるべき問題だったというのがわれわれ全員の考えだ」と語った。 この日マスク氏は「国民のお金を適切に使う必要があるということだけを思っている」と述べるにとどまった。 一方、ラマスワミ氏もトム・ティリス氏ら複数の共和党上院議員と面会。ティリス氏は話し合った内容について、法制化を求められる事案ではなく、次期政権の行政権限で可能な措置だったと明らかにした。 もちろんマスク氏とラマスワミ氏は、大幅な歳出削減に向けて議会の協力は不可欠になりそうだ。 下院で両氏とともに政府効率化を進める委員会のトップに就任する共和党保守強硬派マージョリー・テイラー・グリーン議員は、歳出削減促進に前向きな姿勢を示している。