70歳、大人気のボードゲームカフェへ。脳を酷使するかと思いきや…『はぁっていうゲーム』で盛り上がり。孫と遊べて認知症予防にも
◆ゲームを理解することで学習能力に自信 次は、『はぁっていうゲーム』である。カードに『A なんで? の「はぁ」』、 『B 力をためる「はぁ」』など8種類が書いてあり、演者がそれを選んで「はぁ」と言い、どの「はぁ」か当てる。「はぁ」の他にも「さぁ」や「えー」など様々なお題カードがある。私のお題は「なんで」。『我儘の「なんで」』を選んで声を出したが、白坂代表、仙名店長、Tさんも当ててくれず、「なんで?」と思った。 「子どものほうがうまいゲームもあるのです」と白坂代表が紹介してくれたのが、『おばけキャッチ』。青い本、赤い椅子、白いお化け、灰色のネズミ、緑色の瓶の5品を並べ、出したカードにない色や物を手元に取るのである。自分の脳が勘違いをするのを自覚できるゲームだった。この5品に何の繋がりがあるのか?ゲームの開発者に質問したくなった。 どの店舗でもゲームについては、お店の人が説明してくれるそうなので安心だ。私のような、どんよりとした頭脳の持ち主でも、ゲームをしているうちにルールが理解できてくる。おのれの学習能力に自信が湧いてきた。仙名店長は、「シニアの方にはバランスゲームもお薦め。モノを倒したら負け、落としたら負けというゲームです」と言う。
◆シニアが楽しむボードゲーム 今回は直感的にルールが分かり、シニアが疲れずにできるゲームに挑戦したが、勝敗を競うよりも、面白さのほうが勝り、私はゲームに興奮するよりも和んでしまった。日ごろ使っていない脳が目覚める感じが心地良いのである。さらに、スマホやテレビゲームと違って目が疲れず、持ってきたドライアイの目薬を差さずに済んだ。 白坂代表が好きなのは『知ったか映画研究家スペシャル!』だそうだ。まず、6種類のワードが書かれたカードを2枚引く。次にサイコロを振って、それぞれ出た目に該当する番号のワードを使い、架空の映画のあらすじを話すというもの。それを受けて他のゲーマーたちがその映画を褒めるという、かなり感性を刺激する不思議なゲームである。そういう高度なゲームにも挑戦したくなった。 お店でゲームを買うことができ、1,000円程度のものから、中には4,000円以上の価格のゲームがあるが、長く遊べることを考えると高価ではないと思った。 店を後にするとき、旦那さんの悪口をいつも長々と私に言ってくる友人を思い出した。彼女にはお孫さんがいる。ボードゲームを購入して密かに練習し、お孫さんに勝利して尊敬を勝ち取り、旦那さんもゲームに誘って打ち負かす。そんなシニアボードゲーマーの道を勧めることにした。私もボードゲームにはまりそうだ。 (撮影=『ワードバスケット』、『はぁっていうゲーム』、『知ったか映画研究家スペシャル!』(撮影◎著者))
しろぼしマーサ