渡辺雄太 B1・千葉ジェッツ入団会見「何で千葉ジェッツなのか」決断の理由明かす「日本で長く生活することは初めて」
バスケットボール米プロ・NBAで日本人最長の6シーズンプレーした渡辺雄太(29)が27日、都内で行われたBリーグ1部(B1)・千葉Jの入団会見に臨んだ。 【写真】会見で自信の表情を見せる渡辺 「引退するまでやりたい」と決意表明 渡辺は「この場を持って改めてオファーを下さったチームの方々に感謝を申し上げたい」と語り、「皆さんの中では何で千葉ジェッツなのかが気になると思う。僕は帰国したときに、『一番僕に対して熱量を持っているチームを』と話していました。熱量はどのチームからも感じてありがたいと思った。その中で千葉ジェッツが一番の熱量を感じた」と移籍決断の理由を明かした。 その上で「僕がバスケットを十分に楽しめる環境を作ってあげたいと言ってくださったのは千葉ジェッツだけだった。そこが僕の大きな理由にもなった。このチームでユニホームを着て優勝を目指して頑張りたい」と説明。仲のいい富樫とは「いつか同じチームでやりたいね」と話し合っていたという。 高校卒業後の2013年から渡米し、18年に日本人では田臥勇太以来2人目となるNBAデビュー。6シーズンで4チームを渡り歩き、計213試合を戦い抜いた。それだけに「日本で長く生活することは初めて。やっとこう落ち着いて生活できることを楽しみにしている。新しい経験、チャレンジは大好き。全ての面で楽しんでいけたら」と意気込んだ。 最後に所属したグリズリーズとの契約オプションは1年残っていたが、自ら破棄。渡米前に心に誓った「20代ではどんな苦労をしても米国にこだわる」などの目標が達成したことを挙げ、「シンプルにバスケットがしたい」と大好きな競技に打ち込むためにBリーグ参戦を決断した。 帰国した4月の会見で「次に決めたチームで引退するまでやりたい。(チーム選びで)一番大事にしているのは、僕を本気でほしいと思っていること。熱量のあるチームに全力を注ぎたい」と語っていた中、7月に千葉Jとの24~25年シーズンの契約合意を発表。バスケットボール選手としての新たなスタートの意味を込め、背番号は「1」とした。 ◆渡辺雄太(わたなべ・ゆうた)1994年10月13日、香川県三木町出身。尽誠学園高2年で日本代表候補に選出され、米ジョージワシントン大に進学した。18年にNBAグリズリーズと、プレー日数に制限があるツーウエー契約を結び、同年10月にNBAデビュー。ラプターズ、ネッツを経て、昨年7月にサンズに入団し、今季途中にグリズリーズにトレードされた。21年東京五輪、24年パリ五輪に出場。守備力と左利きの正確なシュートが持ち味。好物はうどん。父・英幸さん、母・久美さんとも元日本リーグ選手。妻は元フジテレビアナウンサーの暁子さん。206センチ、98キロ。