【柔道】パリ銅の永山竜樹「高藤先輩」のように壁になる「60キロ級はまだ永山だぞ」若手へ対抗心
パリオリンピック(五輪)柔道男子60キロ級銅メダルの永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)が「壁」になる。7日に臨むグランドスラム東京へ向け5日、都内で練習を公開した。 五輪からわずか4カ月で、早くも次の舞台に挑む。「パリ組」は自身に加えて男子90キロ級銀メダル村尾三四郎(24)、73キロ級銅メダル橋本壮市(33)の3人のみ。66キロ級金メダルの阿部一二三(27)ら多くの選手が欠場する大会への出場へ「正直迷いました」と吐露した。ただ、国内で開催される唯一の国際大会。「五輪でたくさんの方が柔道に注目してくれた。自分が試合をして、間近で見てもらいたい」と参戦を決意した。 昨年優勝した縁起のいい大会。決勝で21年東京五輪同級金メダルの高藤直寿(31)を破り、パリ行きを決めた。「高藤先輩という壁があって強くなれた」と感謝。今大会は中村太樹(国士舘大4年)、関本賢太(明大4年)ら若手も出場するが「60キロ級の日本代表がもっと強くなれるように、自分が大きな壁で居続けたい」と思いを込めた。 来年6月の世界選手権の代表選考会も兼ねるが「大事な試合。次の(28年)ロサンゼルス五輪に向けて、60キロ級はまだ永山だぞ、というところを見せたい」と力強く誓った。【飯岡大暉】