兵庫・斎藤知事、維新の辞職要求を拒絶「道は自分が決める」 大阪・吉村知事が説得も
兵庫県の斎藤元彦知事(46)に対し、日本維新の会が「辞職」と「出直し選挙」を申し入れました。後ろ盾だった維新の会からの辞職要求ですが、斎藤知事は「自分の道は自分が決める」として応じない意向です。 【画像】兵庫・斎藤知事「県政に支障は生じていない」 大阪・吉村知事「前に進みにくい状況は事実」 維新県議の”事情”も絡み
■大阪・吉村知事が説得も“申し入れ拒絶”
斎藤知事 「本質的な意味では、県政が重大な形で停滞しているという状況や、県民の皆さんや事業者にとって、重大な支障が生じている状況かというと、私はそうではないと思っています」 斎藤知事は9日、自身のパワハラ疑惑などを巡る問題で「県政に支障は生じていない」と語りました。 斎藤知事 「きょうもそうですけど、重要政策に関するミーティングはみっちりできている。確かに私が出席するイベントとかがセキュリティー上の関係で、『知事は今回は見合わせた方が良い』と言われていることはありますけど、それでもイベント自体はできてますので」 「県のイベントも通常通りに行われている」と持論を展開しました。 一方、ほぼ同じ時間帯に会見を開いた大阪府の吉村洋文知事(49)は次のように話しました。 吉村知事 「兵庫県政が前に進みにくい状況は事実だと思う。百条委員会において斎藤知事の証言がなされたが、兵庫県民の皆さんの理解を得られるものではなかったと思っている」 3年前の県知事選挙で斎藤知事を推薦し、その後も支援してきた日本維新の会。9日に一転して、斎藤知事に辞職と出直し選挙の実施を求める申し入れを行いました。 維新の会の共同代表を務める吉村知事は7日、斎藤知事に直接電話をして、辞職するよう説得したといいます。 その時のやり取りについて、斎藤知事が記者に問われると、次のように答えました。 斎藤知事 「政治家同士の話の内容をオープンにする。こういう詳細なやり取りがあったと私から言うのは、政治家同士の話なので、差し控えといた方が良いかなと思う」 斎藤知事は詳細を一切明かしませんでしたが…。 吉村知事 「知事を辞職して県民に問うべきではないかという話をした。すべての予算や人事権を持ってる知事が物を投げるという行為、あるいは机をたたくという行為はやっぱりやってはいけない行為だと思うという話もして。これもし僕がやったら、パワハラなんだろうと思います」 議会が始まる19日までの辞職を求めましたが、その場で結論は出なかったといいます。