勝訴の伊藤詩織さんが会見(全文2)MeTooからWeTooに
ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口敬之氏から性的暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であり、山口氏に330万円の支払いを命じた。判決を受けて、伊藤さんは記者会見を開いた。 【動画】勝訴の伊藤詩織さん会見「受けてきた傷は癒えない。これで終わりではない」 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「勝訴の伊藤詩織さん会見「受けてきた傷は癒えない。これで終わりではない」(2019年12月18日)」に対応しております。 ◇ ◇
判決を聞いた瞬間の思いは?
東京新聞:東京新聞の望月です。本当にお疲れさまでした。まず判決を聞いた瞬間の思いっていうのをもう一度お話しいただきたいのと、それから公表、詩織さんの場合は本を出したり対談をやることで、かなり勇気を持って自分自身の被害を告発するという流れになったんですけども、公表することによって裁判上、不利益になるんじゃないかっていう懸念も、実は裁判の途中はあったと思うんですね。今、結果としてこうなったことで、やはり身に起こったことを裁判の結果が出る前に伝えていくっていうことの意義を弁護士の先生、詩織さん双方がどう考えるか。 もう1点、すいません、山口さんの【**** 00:12:46】に、だいぶ変遷があったというところで合理性がないということ、かなり判決が出てましたけど、この点、あらためてどういうふうに認識しているか。 伊藤:2点目は先生方にお願いしていただければなと思うんですけれども、1点目ですね。本当にきのう眠るときになっても実際にどういう気持ちでいればいいのか分からなくて、もうこれで法廷に座ることも、4度目だったんですけれども、今回は特に緊張もせず、というのはもう聞くだけしかないので何もできない。でも今回2分間のカメラが入って録画するという時間があり、そのときは、誰も何も言わずに沈黙する時間がありました。そのときに私はどこに目をやっていいのか分からず最初はやはり顔を上げるのも怖かったんですね、相手を見るのも。ただ相手を見つめてみて彼はいったいこの2年間、どういうふうに感じてどういうふうにここに座ってるんだろうということを考えて、その2分間って結構長い2分間で、それを、いろいろ考えたら今日、両親が後ろのほうに座っているのも見えたので彼らにとってはどういった時間なんだろうって想像すると、その2分間の間にいろんなことを考えました。